川越敏司 Toshiji Kawagoe

経歴

1993年3月　福島大学経済学部卒業
1995年3月　大阪市立大学経済学研究科前期博士課程終了（経済学修士）
1995年4月　埼玉大学経済学部助手（2000年1月まで）
1997年4月　学習院大学情報処理センター非常勤講師を併任（2000年3月まで）
2000年1月　函館圏公立大学広域連合事務局（2000年3月まで）
2000年4月　公立はこだて未来大学システム情報学部複雑系科学科専任講師（現在に至る）
2000年4月　埼玉大学大学院経済学研究科非常勤講師（現在に至る）
2003年4月　慶応大学大学院社会学研究科非常勤講師（現在に至る）
2003年4月　独立行政法人　経済産業研究所ファカルティ・フェロー（現在に至る）

所属学会

American Economic Association, Econometric Society, Game Theory Society,Economics Science Association, 日本経済学会, 進化経済学会, 日本行動分析学会, ゲーム情報学研究会

研究業績（査読済み）

「金融の実験経済学―テークオーバー・メカニズムに関する考察―」フィナンシャル・レビュー, 第53号，2000.4，58-83 (with 広田真一・西條辰義・濱口泰代)
"Can the Pivotal Mechanism induce truth-telling? An experimental study", Public Choice, Vol.108, Issue 3/4, August 2001, pp.331-354 (with Toru Mori)

研究業績（その他単著）

「一般均衡論と貨幣経済」, 1993年度福島大学卒業論文, 信陵論叢, 36, 1-16, 1993年度飯塚賞受賞
「秩序の計算理論」, 1995年度大阪市立大学修士論文
「オートマトンゲームにおける計算不可能性」, 社会科学論集, 第86号, pp.25-37, 1995.12
「オートマトンゲームと複雑さ」, 専修大学社研月報, No.390, pp.40-48, 1995.12
「Universal Games」, 社会科学論集, 第88号, pp.1-12, 1996.7
「電子取引におけるセキュリティについての一考察」, 情報システム, 59-1, pp.1-9
「電子マネー経済における取引メカニズムの設計」, 情報メディア・シンポジュウム'96論文集, pp.75-82, 1996.8
情報処理学会平成９年度山下記念賞研究賞受賞
「電子オークション方式」, 社会科学論集, 第89号, pp.81-95, 1996.10
"Complexity and Economics of Institutions", in Nakamura,E.R. et al.ed. Complexity and Diversity, Springer Verlag, pp.183-192, 1997.2
「経済メカニズムの学習可能性」, 情処研報, 98-4, 143-151, 1998.1
「変分原理に基づく逆選抜問題の解法」, 社会科学論集, 第94号, 1-20, 1998.6
「電子マネー」, 日本ファジー学会誌, 1998.6
「BDMメカニズムと選好逆転現象：新しい仮説」, 社会科学論集, 第95号, 1-24, 1998.10
「Vickrey auctionによる自然環境評価：批判的展望」, 社会科学論集, 第98号, 1-20, 1999.7
「経済学の最先端　実験経済学」, 週刊エコノミスト臨時増刊4・10, 126-127, 2000.4
「マルチエージェント実験経済学の方法的基礎」, オペレーションズ・リサーチ, vol.46, no.10, 531-536, 2001.10
「マルチエージェント実験経済学の最近の動向」, 日本オペレーションズ・リサーチ学会・第48回シンポジュウム・アブストラクト集, 2002.9.10
「情報の非対称性と西友返金騒動」, 心理学ワールド, 20号, 13-16, 2003.1
「非耐久財は貨幣となりうるか？実験研究によるアプローチ」, 下平尾勲編著『現代の金融と地域経済』, 新評論, 第12章, 151-162, 2003.2
「最新・経済学のキーワード　実験経済学　社会科学総合化の基礎づくりを目指す」, 『経済セミナー』, 4月号，26-27
「指名競争入札におけるランダムカット方式の実験的検討」, 公正取引, 2003年8月号

研究業績（その他共著）

「複雑系経済学最新用語辞典」, 週刊ダイヤモンド, '96.11.2特大号
「ピボタル・メカニズムの有効性に関する実験的研究」, 帝塚山大学経済学部ディスカッションペーパー, J-107, 1997.9 (with 森徹・曽山典子)
「ピボタル・メカニズムと選好表明：実験的研究」, 進化経済論集, 第2集, 362-371, 1998.3 (with 森徹)
「公共財供給の理論と実験」, 経済セミナー9月号, 33-37, 1999.9 (with 森徹)
『複雑系の事典』, 朝倉書店, 平成12年2月, 本人担当部分：逆選抜、実験経済学、ダブル・オークション、メカニズム・デザイン
"Instability of Babbling equilibrium in cheap talk games: an experiment", 進化経済論集, 第4集, 2000.3 (with Hirokazu Takizawa)
『認知科学辞典』, 共立出版, 平成14年8月, 本人担当部分：市場実験、限定合理性
『実験経済学リファレンス　実験経済学手法の革新とその成果』, 平成14年度内閣府経済社会総合研究所委託調査報告書, 2003年3月 (with 船木由喜彦・瀧澤弘和・濱口康代）

学会報告

「最後通牒ゲーム実験：費用導入とフェアネス」, 公共選択学会報告, 1998.6, 日本経済学会秋季大会報告, 1998.9
「直接税メカニズムと確率誘因両立性」, 第1回実験経済学コンファレンス報告, 1998.9
"Can Pivotal Mechanism induce Truth-telling? An Experimental Study", Discussion Papers in Economics, No. 233, Nagoya City University, 1998.9 (with 森徹)
「ピボタル・メカニズムと真実表明：実験的研究」, 第1回実験経済学コンファレンス報告, 1998.9 (with 森徹)
「テイクオーバ・メカニズムは機能するか？実験経済学による検証」, 第1回実験経済学コンファレンス報告, 1998.9 (with 広田真一・西條辰義・濱口泰代)
"The Free-Rider Problem in Corporate Takeovers: Evidence from Laboratory Markets", 国際シンポジュウム「実験経済学の新展開」報告, 1999.3 (with Shin'ichi Hirota, Tatsuyoshi Saijo, Yasuyo Hamaguchi)
"Instability of Babbling equilibrium in cheap talk games: an experiment", Economic Science Association報告, 2000.6
"Instability of Babbling equilibrium in cheap talk games: an experiment", 日本経済学会秋期大会報告, 2000.9 (with Hirokazu Takizawa)
"Gender and Culture in a Threshold Public Goods Game: Japan versus Canada", 第４回実験経済学コンファレンス報告, 2000.9 (with C. Bram Cadsby, Yasuyo Hamaguchi, Elizabeth Maynes)
"Gender and Culture in a Threshold Public Goods Game: Japan versus Canada", Economic Science Association報告, 2000.9 (with C. Bram Cadsby, Yasuyo Hamaguchi, Elizabeth Maynes)
「実験経済学の展望」, 情報処理学会「知能と複雑系」研究会招待講演, 2001.1.10
「指名競争入札におけるランダムカット方式の有効性」, 第５回実験経済学コンファレンス報告, 2001.9
「戦略的に無関係な事柄になぜ人は反応するのか」, 実験経済学ラボラトリ・オープニング・ワークショップ報告, 2002.6.29
「実験経済学の最近の展開」, 内閣府経済社会総合研究所(ESRI)セミナー, 2002.12
「指名競争入札におけるランダムカット方式の実験的検討」, 2003年度日本経済学会・春季大会（大分大学）発表，2003.6.14
"Instability of Babbling Equilibriua in Cheap Talk Games: Some Experimental Results", International ESA Meeting, Pittsburgh, 2003.6.20 (with Hirokazu Takizawa)
「指名競争入札におけるランダムカット方式の実験的検討」, 早稲田大学現代政治経済研究所セミナー発表, 2003年7月9日
「実験研究の展開と未来」, 2003年度日本経済学会・秋季大会（明治大学）・パネルディスカッション「経済学における実験的研究の有効性」発表, 2003.10.12

翻訳

「ブライアン・アーサー著・複雑系の経済学を解明する収穫逓増の法則」（「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス」'97.1, pp.5-16)
「収穫逓増とビジネスの新世界」(上記翻訳の転載・『複雑系の経済学』ダイヤモンド社, pp.47-90)
塩沢由典「定常性の第一義性：一般均衡に抗する一論」（『複雑系の経済学』NTT出版）
D.フリードマン・S.サンダー著『実験経済学の方法』同文舘出版（共訳、99.7）

研究室紹介

Internetマガジン1997年9月号、「インターネットのあるキャンパス訪問」、p.410-411
浦和市教育委員会、EU bimanthly 教育広報浦和、1997.8 No.117、「身近な世界から理解する複雑系」

個人データ

生年月日：1970年8月25日生まれ
血液型：B型
趣味：将棋、チェス、ポーカー