システム情報科学の創成

システム情報科学05本学では開学以来、システム情報科学を独自の学術領域として創成することを目指してきました。本学が目指すシステム情報科学は、20世紀の情報科学の発展を礎に、21世紀に必要とされる「人間を中心とする」新たな情報科学の総合分野を創成しようとするものです。情報科学、情報工学といわれる専門分野は、わずか半世紀ほど前に確立した比較的新しい領域です。20世紀後半の情報技術の爆発的発展を背景に、どちらかといえば「技術を中心とする」学問分野として発展してきました。

本学の目指すシステム情報科学は、従来の情報技術の可能性を、さらにわたしたちを取り巻く包括的な現実世界――人間システム、社会システム、自然システム、そして人工物システムのすべてが絡み合った世界へと拡張していくことに挑戦しています。世界は無数の要素が絡み合った複雑なシステムとして存在しています。自然も、社会も、人間が作り出した人工物も、現実の世界ではすべてが渾然一体と繋がり合ったシステムであり、ひとつの環境世界を構成しています。――例えば、ビッグデータといわれる新たな分析対象は、情報ネットワークで繋がった莫大なデータを、ひとつの対象として取り扱おうというものです。近年の気象予報データの精緻化なども、天候という自然現象をひと繋がりのシステムとして分析する手法の進化により徐々に実現してきました。

システム情報科学01システム情報科学では、複雑な現実世界をできるだけあるがままの対象として取り扱い、数理科学的手法、デザイン的手法、社会科学的手法などを取り入れながら、システムとして表現し制御することを重視しています。本学の70名の教員、そして学生たちが、科学とデザインのアプローチを融合し、対象世界をシステムとして見据え、人間と技術が調和した社会の実現へ貢献すべく、日々活動を展開しています。

 

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