学科再編の目的 -開学10年目を迎えて-
本学は情報系単科大学として、ITを柱に複雑系科学、人工知能、情報デザイン、認知科学、 コミュニケーションを融合したユニークな教育プログラムを設定し、国内外から高い注目を集めてきました。 また、その一環として、本学の教育システムの根幹ともいえるプロジェクト学習を 全国でもいち早く導入・実施してまいりました。
※枠内の数字は、学部・学科・コースそれぞれの定員数です。
本学では、平成18年度より現在の2学科4コース編成とし、専門教育の充実に力を入れてきました。 一方で、必修科目や選択必修科目は必要に応じてコース間の共通科目としており、 4つのコースは実質緩やかに重なり合っているとも言えます。 これらは「システム情報科学」という、本学が掲げる一つの総合的な分野のもとで派生してまいりました。 元々、システム情報科学という分野そのものが、本学に集まってきた教員たちの学際性によって形成されている総合領域であるため、 ここを新たに細分化して専門分野を確立することは、もとより本意ではありません。 本学の学科・コース設定の最大の目的は、「学生にとってどのようにすれば"総合性と専門性"を バランスよく身につけられるのか」ということなのです。
そのためには、「学生一人ひとりが自分なりの成長のビジョンを持って4年間の勉学に取り組めるかどうか」 という点から、カリキュラムの見直しや学科・コースの在り方について常に議論を重ねてきました。 今回、学科・コースの再編に取り組むことになったのも、システム情報科学のプロフェッショナルを目指す学生にとって、 自分がどのような立ち位置から、総合性と専門性を学んでいくべきかを、 より分かりやすいかたちで示していくよう改善する必要性が出てきたからです。
学問の進展や社会的需要:
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高度情報社会において先導的な役割を担うために必要な基礎教育の充実を図り、
システム情報科学の専門分野の壁を越えて総合的・多角的に事象を理解し、
活用できる能力を育成する。
→ITで社会・地域に貢献 -
複雑系、知能システム、情報システム、情報デザインの各専門分野を統合した新しい研究領域の開拓を図る。
→4分野を統合発展、新しい研究領域の開拓、インタレストとともに社会の要請に応える
大学の機能と役割:
- 情報技術を活用して新しい社会システムをデザインしていくことのできる人材の育成
- 高度情報社会において先導的な役割を担うために必要な基礎専門教育の充実
- 高度な情報技術を学び、既存の情報システムの信頼性、安全性、利便性を高める能力
- 先端的な情報技術を学び、次の世代の情報システムへの橋渡しを担う能力
次の10年へ向けた学科再編とは
「システム情報科学」という分野に基礎を置きそこにITとデザイン、複雑系と知 能をそれぞれ融合させた2つの新しいコンセプトの専門学科を目指すという観点から、 複雑系科学科と情報アーキテクチャ学科の一部を再編し、次の学科・人数構成とします。
| 学部 | 学科 | コース | 定員 |
|---|---|---|---|
| システム情報科学部 | 情報アーキテクチャ学科 | 情報システムコース | 80名 |
| └ 高度ICTコース | |||
| 情報デザインコース | 40名 | ||
| 複雑系知能学科 | 複雑系コース | 60名 | |
| 知能システムコース | 60名 | ||
| 合計 | 240名 | ||
- 1年次は学部に配属
- 2年次から学科・コースに配属
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3年次に高度ICTコースを選択することができる。
(※)80名のうち20名程度が高度ICTコースに配属
平成22年度からは本学の特徴をより明確に打ち出すために、現行の学科において、
- より実践的な人材育成を目的とする高度ICTコースを情報アーキテクチャ学科に新設
- 複雑系科学と知能情報学の融合を目的とする「複雑系知能学科」を設置
という2つの変更を行います。 これらは単に組織の改編にとどまらず、学問の進展や社会的需要に応じて、新しい分野に常にチャ レンジし続ける未来大からの高校生や社会へのメッセージでもあります。
20世紀後半の社会の発展は、コンピュータなしに語ることができません。 計算機の小型化・ユビキタス化が進み、今日では人々がハードウェアの存在を感じることなしに、 情報技術の恩恵を受けられるようになりつつあります。 計算性能は幾何級数的に上がり、社会がその使い道を考えるのが追いつかないほどです。 しかしその一方で、地域社会からグローバル社会まで、 私たちの身のまわりには解決しなければならない問題が山積しています。 21世紀社会が抱える諸問題は、高度な技術や情報社会の発展により、 百年前とは比較にならないほど複雑さを増しているのが大きな特徴です。 こうした複雑な要因が絡み合った問題を解決するのに、コンピュータ技術をどう役立てていくのか、 社会の問題と最先端の科学・技術とを結びつける専門能力をもった人材が、 21世紀社会のあらゆる現場に必要とされています。 システム情報科学部は、そうした新しい人材を世に送り出すことを目指しています。
公立はこだて未来大学は、IT(情報技術)を活用して新しい社会システムを「デザイン」していくことのできる人材を育成します。





