研究領域
メディアデザイン領域
領域紹介
人間とメディアの間に「良い関係」をもたらす人工物の追求
メディアデザインの視点とは
メディアデザインとはなんでしょうか?一言でいえばコンピュータを使った人工物の意匠設計であり、同時に人工物の構造設計であるといえます。人工物といっても、いろいろな形があります。時には有形であり、時には、実態は重さも形もないソフトウェアであるということもあるでしょう。こういった人工物は、良いものであればあるほど、誰がなんのためにどういう状況で使うのかといったことが深く考えられていたり、状況が変わっても同じように人間とのかかわりを保つことができるようになっていたりします。良い人工物は、人とその環境を上手にむすびつける大事な「関係づくり」という役割を果たし、人の活動の流れを促進させるようなものだと我々は考えています。
メディアデザインの専門家として求められるのは、感性だけではありません。必要なのは高い審美眼、合理性、柔軟性、論理性といった総合的な能力です。人間や技術への理解や高い芸術性、表現力などが必然的に要求されますが、これらを併せ持った人材を育成する場が最近までなかなか提供されてきませんでした。
コンピュータを使った表現や制御の研究
メディアデザイン領域では、コンピュータを用いた様々な表現やコンピュータとの対話の技術に関する研究を行います。これまでのデザイナーが設計してきたものは、行動を重視するというより、立ち止まってみて美しいと思えるようなパターンやフォルムに過ぎなかったのです。しかし、コンピュータを用いると、状況に応じて変化する画面や形・音響、あるいは力でのフィードバックといったあらたな形態での表現が可能になり、これらを上手に用いることにより我々の提供する人工物が人間の行動にフィットする動きをするようになるのです。
人間が心地よく接することができる、行動や活動の支援に焦点をあてた人工物を作るのは意義深いことです。繰り返しになりますが、これらを実現するために必要な理論は、単にものづくりのための工学的な技術だけではありません。人間が特有に具有する様々な制約や特性に関する研究分野である、ユーザインタフェース、認知科学といった、より大きな枠組みによる理論的な背景を持つことが大切です。
本研究科では、もともと美術⋅計算機科学⋅認知科学のいずれかの素質や背景をもった学生が、それに加えてバランスの良く関連分野の研究を吸収したうえで、人間向けの対話を可能にするもの、コンピュータを使った表現や制御などに関わっていけるような研究指導を行っていきます。
研究紹介
思考のデッサンツール Thinking Sketch
デジタル・クリエーション支援ソフト
空間認知装置 知覚を拡張するインタフェース
自立的に描画するコンピュータ
逆さメガネの実験
知覚と身体の関係を認知科学的に解明するための逆さ眼鏡実験





