教員プロフィール

教授
佐藤 直行 Naoyuki Sato
所属学科複雑系知能学科
専門分野脳科学、計算論的神経科学、脳計測
担当科目数学総合演習Ⅰ,数学総合演習Ⅱ,情報数学,生命情報学,ブレインサイエンス
最終学歴東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻後期課程
学位博士(工学)
経歴1999年東北大学院工学研究科修了。東北大学電気通信研究所助手、郵政省通信総合研究所研究員を経て、2000年より理化学研究所脳総合研究センター創発知能ダイナミクス研究チームに所属。独立行政法人科学技術振興機構戦略的基礎研究「脳を創る」研究員として海馬の理論研究、脳科学総合研究センター研究員として理論検証に関する脳計測実験に従事。
着任時期2009/04

研究内容

人間は新しい環境でもリアルタイムに適切な行動するができます。このような脳の働きは、機能分散的な脳局所モジュールが状況に応じて柔軟かつ協調的に働くためと考えられます。私はこの神経基盤として「神経活動の同期現象」に注目し、数理モデルと脳計測実験を組み合わせた研究をしています。興味のある研究キーワード:視覚、空間認知、記憶、エピソード記憶、神経同期活動、数理モデル、理論―実験融合解析、脳波、眼球運動、知覚―運動サイクル、コミュニケーション、創発性、など。

研究の魅力

人間を理解するためには、脳の働きを明らかにすることが重要です。脳科学は未知の分野が広大にあり、脳の本質的な理解のための新しい研究アプローチが求められています。

実績

・空間イメージに関する脳数理モデル(基盤Sプロジェクト(代表:乾敏男、京都大)、2009-2013)

・脳波―機能的脳画像の同時計測実験(理研BSI-小川脳研プロジェクト、 2005-2008)

・海馬の神経回路モデル(CREST「脳を創る」山口チーム、2001-2004)

主な著作・論文

1. Sato, N (2014) Spatial consistency of neural firing regulates long-range local field potential synchronization: a computational study. Neural Networks, 62: 52-61.

2. Sato, N (2013) Fast entrainment of human electroencephalogram to a theta-band photic flicker during successful memory encoding. Front. Hum. Neurosci. 7:208. doi: 10.3389/fnhum.2013.00208

3. Sato, N (2010) Spatial imagery of novel places based on visual scene transformation. Cognitive Systems Research, 14(1): 26-36.

4. Sato, N, Yamaguchi, Y (2009) A computational predictor of the human episodic memory based on a theta phase precession network, PLoS ONE, 4(10):e7536.

5. Sato, N., Ozaki, TA, Someya, Y, Anami, K., Ogawa, S., Mizuhara, H., Yamaguchi, Y. (2009) Subsequent memory-dependent EEG theta correlates to parahippocampal BOLD response, NeuroReport, 21(3): 168-172.

学生へのメッセージ

脳科学では問う力が重要です。人間のコンピュータの違いは何か?コミュニケーションとは何か?環境の脳内表現はどうなっているか?神経同期現象に機能があるか?知覚・記憶・運動の神経メカニズムはどうなっているか?正しい問い見つけて、脳の仕組みを明らかにしていきましょう。

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