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大学紹介

新しい教育観について

この大学での教育を計画するにあたって、人間が学ぶこととは何かということについて私たちは話し合いをしました。そして、従来多くの場でとられてきたのとは少し違った考え方で教育を捉えることにしました。そ れは簡単にいえば以下のようなことです

20世紀に至る自然科学が発達する過程のなかで、人間が営々と蓄積してきた知識というものは「洗練された言葉の集まり」とか「論理的な知識体系」というまとめ方をすることにより、人 間の存在とは別なものとして分離できるものとして考えられるようになってきたと思います。

そのような「知識」に対する理解の仕方に従えば、数学の本の中には数学の知識が缶詰のようにパックされているなんて考えることができます。ゲーム用のコンピュータのカセットをつければ、そ のコンピュータはゲームができるようになる、といったような考え方です。

いままでの学校における知識のとらえかたはほぼこれと同じです。知識は教科書の中にあり、教科書という閉じた世界できちんと表現されたものです。授業を通じた体験の中で、生 徒の頭の中にその小さな知識の世界が作られます。知識が本当に存在しているかどうかは、与えた問題に対して正しい答えを返せるかどうかでチェックができます。知 識とは教科書という閉じた世界できちんと記述できるものですから、その知識があるか無いかもきっちりと確かめられるわけです。

確かに知識を体系化することは大切なことです。また、そのような体系が存在しなければ今日の科学技術社会はあり得なかったでしょう。しかし、ここでしっかり意識しなければならないことは、人 間の活動というのは、決して、限定された環境の中で起こる出来事だとは限らないことです。

我々は学習ということを、変化する社会の中で自分にとって何が大きな問題かと言うことを常に意識できること、その上で自分の力で問題を解決していく力を身につけることだと考えます。

人は社会の中で生きていきます。学ぶこととは自分が社会の中でどのように位置づけられ、他の社会のメンバーとどのように関わりを持っているかを正しく感じ取り、そ の関係をうまい方向に変化させるための知識を蓄え、その知識を有効に利用できる知恵をもつことです。

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