織田信長: 優先度に基づく並行論理型言語,
平田圭二, 山崎憲一
あらまし
一般に, 実用的な並列分散処理では実行制御に優先度を用いることが多い.
その優先度を宣言的プログラミングの枠組に取り込むために, 本論文では優先
度に基づく並行論理型言語 織田信長 を提案する. 織田信長は, 優先度のた
めの特別なデータ型を持ち, 優先度を一級オブジェクトとして操作できる.
これより, 実用的なプログラミングと柔軟な実行制御が可能となる. 本論文
では, 織田信長の設計方針, 構文, 実行規則を述べ, 幾つかのプログラム例を
挙げ, KL1 との比較を行う. 本論文で示した織田信長プログラム例は, 宣言
的プログラミングの枠組において, 優先度が実行に関するプログラマの意図を
適切に表現する手段に成り得る可能性を示唆している.
キーワード: 優先度, 並行論理型言語, KL1, 宣言的プログラミング
Oda Nobunaga: A Concurrent Logic Language based on Priority
Keiji Hirata and Kenichi Yamazaki
Abstract:
Keywords: priority, concurrent logic language, KL1, declarative programming