函館チェスクラブ公式競技会ルール

 

目次

五原則

常識とされるマナー

意思表示の仕方

注意すべきルール

ブリッツの特殊ルールとマナー

USCF公式ルール目次

レイティングについて

 

5原則

 

1 常にマナー向上に努める

2 競技会はUSCF公式ルールに従う

3 タッチアンドムーブ

4 公式試合に口出しできるのは対局者と審判だけ

5 TD(審判長)の判断を最終決定とする

 

 常識とされるマナー

 

・試合の前後、お互いに礼、または握手をする。

・駒の位置を直す場合は「ジャドゥーブ」、

 「失礼」などと宣言してから行う。

・偶然、駒に触れてしまった場合もタッチアンドムーブが適用される。

 ただし、わけを説明して相手に許しを求めることは可能である。

 その場合、やり直しを許すか許さないかは相手次第である。

・時計の左右位置は黒番が決める。

・駒を動かしたほうの手で時計のボタンを押す。

・「チェック」は言う必要がなく、言わないことが普通である。

・戦意を喪失したら、ただちに投了すべきである。

・逆転の可能性がない局面で相手の時間切れだけを狙うことは、

 棋士として恥ずかしい行為である。

・勝敗より棋士としてのプライドの方が大切である。

 

 意思表示の仕方

 

・投了する場合は、「リザイン」、「負けました」と言うか、

 単にキングを倒す動作をする。

 この宣言をせずに試合を放棄してはいけない。

・ドローを提案する場合、自分の指し手の後で「ドロー?」と提案し、

 時計を押す。

 この提案は相手が指し手を完了するまで有効。

・ドローを提案されて、受け入れない場合、「いいえ」と言うか、

 単に次の手を指すことで拒否を伝える。

・ステールメイト、同一局面3回発現、メイトの駒不足などはドロー。

・相手の持ち時間が切れた場合は「フラッグ」、

 または「旗が落ちました」と言ったとき 初めて勝負がつく。

 この宣告がなければ試合は有効のまま続行される。

 つまり、時間が切れた後に勝負がつく場合もあり得ることになる。

 

 注意すべきルール

 

・観戦者が他人の公式ゲーム中に口出しするのは厳禁である。

 「あなたは持ち時間切れです」、「メイトですね」と教えることは、

 親切どころか重大な違反行為である。

 (初心者に対しては厳密に適用しない。)

・プレーヤーは棋譜を自分自身で記録する義務がある。

 持ち時間が5分以内になったときはその限りではない。

 (初心者に対しては厳密に適用しない。)

・開始時に駒の配置、持ち時間を確認する義務がある。

・対戦相手、先手後手、試合条件はTDに従う。

・クイーンに成るとき、駒がなければルークをさかさまにして使う。

・キングのみで勝つことはできない。最大でドローとなる。

・例外なく公式競技会には必ずTD(審判長)を置く。

・不測の事態が生じたときは、時計を止めて審判員を呼ぶことができる。

 

 審判の役目

 

・ルール、試合条件については試合前に公表する。

・競技進行、試合結果の判定について、最終決定権がある。

・参加者の試合没収、退場などを宣告する権限がある。

・児童、身体障害のある競技者には最大限の便宜を図る。

・すべての参加者に対して公平にペアリングし、ルールを適用する。

 

 ブリッツの特殊ルールとマナー

 

・持ち時間5分切れ負けのチェスをプリッツという。

・ブリッツではキングを取ることができる。(普通は絶対にできない)

・ルール外の手があった場合、駒の配置が乱された場合は時計を押し返すことができる。

・相手の持ち時間切れでしか勝てない局面の場合、自らの判断でドローを提案することがある。多くの場合、それがマナーにかなっている。