実験心理学文献ガイド

実験心理学の文献の中でも、個々の実験課題をいかに行うかではなく、とくに実験する際の注意や実験方法そのものについて書かれた本を集めてみました。

[実験心理学の方法]

  1. 三井宏隆(1994)『実験・調査の考え方―社会行動分析入門―』小林出版
  2. 利島保・生和秀敏編著(1993)『心理学のための実験マニュアル』北大路出版
  3. 田中敏(1996)『実践心理データ解析』新曜社
  4. 末永俊郎編(1987)『社会心理学研究入門』東京大学出版
  5. 中島義明(1992)『実験心理学の基礎』誠信書房
  6. Solso,R.L. & Johnson,H.H.(1988)『心理学実験計画入門』学芸社
  7. 心理学実験指導研究会(1985)『実験とテスト=心理学の基礎 実習編・解説編』培風館
  8. T.X.バーバー(1980)『人間科学の方法 研究・実験における10のピットフォール』サイエンス社
  9. バーロー,D.H. & ハーセン,M.『一事例の実験デザイン』二瓶社
  10. 岩本隆茂・川俣甲子夫『シングル・ケース研究法』剄草書房
[コメント]
1.4.5.は、ほとんどの部分を心理学における実験をいかに行うべき かということについて書かれています。
2.6.は、前半に実験方法や実験する際に注意が書いてあり、残りは 具体的な実験課題をどのように行うかのケーススタディになっています。
3.は、実際の心理学研究論文を読みながら、適切な実験と統計解析の方法を身に付けることができるように配慮されています。
7.は、心理学のさまざまな課題を実際に行うための指導書。連合形成の部分では協力ゲームの実験に触れられています。
8.は、研究者・実験者が犯しかねない過ちについて詳しく書かれています。残念ながら絶版です。
9,10.は、少数例による実験計画や検定について書かれた貴重な本。

[社会心理学実験]

  1. 岡本浩一(1986)『社会心理学ショートショート』新曜社
  2. 山岸俊男(1990)『社会的ジレンマのしくみ』サイエンス社
  3. R.H.フランク(1995)『オディセウスの鎖』サイエンス社
  4. モートン・ドイッチ(1995)『紛争解決の心理学』ミネルヴァ書房
[思考心理学]
  1. 市川伸一『考えることの科学』中公新書
  2. ギロビッチ,T.『人間この信じやすきもの』新曜社
  3. ファーンハイム,A.F.『しろうと理論』北大路書房
[コメント]
1.は、思考心理学についての入門書。
2,3.は、人間が陥りやすい認知バイアスについて書かれた本。


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