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CyARM

CyARM

CyARM L2
 CyARM(サイアーム)とは、自分と障害物との距離を超音波で測定し、腰につなげたワイヤーを伸び縮みさせ腕に伝えるという視覚障害者向けの新しいインタラクションである。距離が近いほどワイヤーが短く、腕が屈するようになり、距離が遠いほどワイヤーが長く、腕が伸びるようになる。ワイヤーの伸びがそのまま距離感を表しており、ものの形を非接触でトレースすることができる。CyARMは空間認識のための直感的なインタフェースである。


CyARMのコンセプト


CyARM L2
 目を閉じて歩行しようとすると自然に手を前に伸ばして環境を探索しようとする。この行為は、昆虫の触覚のようでもある。視覚障害者が使用する白杖の機能のひとつもこれと同じと言える。媒介物を保持した場合や直接物に触れる場合でも、物体に触れると反発力は腕に伝わる。近くの物を触った時は肘は曲がった状態であり、遠くの(腕や杖で触れる範囲)物体を触るときは当然肘は伸びた状態である。人の腕の屈伸運動に負荷を掛ることによって物体までの距離感を伝達するインタフェースを実現したい。

 腕の屈伸運動を感覚受容のシステムと考えた。CyARMは、人の身体動作用いた新しいインターラクティブ環境探索装置であり、腕を感覚受容器に変えるための知覚拡張装置である。ユーザはCyARM を手に持ち、探りたい方向に向け前後に手を動かすことによって環境を捜索することができる。


CyARMコンセプトスケッチ

 CyARMとユーザは紐で結ばれている。障害物までの距離は、超音波で計測される。紐の緊張度合いは、障害物までの計測された距離に従って制御される。もし障害物が近い場所にあるなら、CyARMが紐を巻き取るので、ユーザは自分の腕を曲げ、自らが障害に触れるたように感じることができる。もし障害物が遠くにあるなら、CyARMは充分に紐を送り出した後に止まるので、ユーザは自分の腕を延ばして遠くの障害物に触れたうに感じることができる。向ける方向を変えることによって、ユーザはどんな方向でも障害を捜すことができる。


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CyARM Level1

CyARM Level2


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評価インタビュー(準備中)


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