[定義] スコーレム標準形
式 F = (Q1x1)...(Qnxn)αの
Skolem標準形は冠頭標準形から次のようにして構成される.論理式をSkolem標
準形に変換することをスコーレム化
(skolemization)と呼ぶ.
- αを冠頭連言標準形に変換する.
- Qr (1 ≦r ≦n) を冠頭部:
(Q1x1)...(Qnxn) における存
在限量記号とする.Qs1xs1,
..., Qsmxsm (1 ≦
xs1 <xs2 <・・・<
xsm <r)を Qr の前に現れる全ての全称
限量記号とすると,他のどの関数記号とも異なる新しい m-引数関数記号 f を
選び,αにおける xr の全ての出現を
f(xs1, xs2, ・・・,
xsm) で置き換え,冠頭部から
(Qrxr)を取り除く.
特殊な場合として,冠頭部の Qr の前に全称限量記号が現れてい
ないときは,αの他のどの定数記号とも異なる新しい定数 c を導入して,α
における xr の全ての出現を c で置き換え,冠頭部から
(Qrxr)を取り除く.
(例) 以下の論理式をスコーレム化せよ.
1. (∀x)(∀y)(∃z)(P(x, y) → Q(z))
2. (∀x1)(∃y1)(∀x2)(∃y2)(P(x1, y1)∧Q(x2,
y2) → R(x1,y2))