自律システム特論I 講義概要
Syllabus of "Advanced Topincs in Agent System"


<配当年次,開講時期,単位数,必修/選択,担当教官>

大学院1,2年,後期,2単位,選択,大沢 英一

<テーマと目標>

主要なエージェント理論およびマルチエージェント理論を概観し,それらに基 づくシステムの構築方法や応用について学ぶ.

<講義内容>

環境と相互作用しながら合理的に意志決定を行い,自律的に行動する知的主体 であるエージェントとエージェント間の相互作用に関する理論,実装方法,そ して応用について講義する.まず,合理的エージェントの特性について述べ, 次に合理的な意志決定を行うための理論的枠組について述べる.さらに,マル チエージェント環境において,合理性をもとにエージェント間の協調を達成する ためのメカニズムとスキーマ,交渉の手法,さらにエージェント組織による問 題解決の手法とその特性について述べる.各話題に関して,その応用的側面を 理解するために,エージェントの実装方法と実際のエージェントシステムにつ いて考察する.

<講義計画>

全15回を予定.

  1. イントロダクション
  2. 知的エージェント
  3. エージェント指向プログラミング
  4. 実践的推論エージェント
  5. (即応的ハイブリッドエージェント)
  6. マルチエージェント相互作用
  7. 合意形成
  8. 通信(コミュニケーション)
  9. 共同
  10. 方法論
  11. 応用

<成績の評価方法>

出欠,課題レポート,調査発表,そして実習の総合的な評価による.

<教科書>

特に指定なし

<参考図書>

西田豊明編:「エージェントと創るインタラクティブネットワーク」,培風舘, ISBN4-563-01552-0 C3055, 3,500円

Michael Wooldridge, "Introduction to Multiagent Systems", John Wiley and Sons Ltd.,ISBN 0-471-49691-X


<履修にあたっての注意事項>

アルゴリズムとデータ構造などの情報科学の基礎と実際の情報システムに関す る知識や経験があると好ましい.

<レポートについて>

PDF形式のファイルをHOPEに提出する.

<備考>

受講人数や受講者の主たる興味に応じて,講義,輪講,またはディスカッショ ンなどを柔軟にとりいれる.


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