YAMAHA SG3000(`80s)

 

受験生時代、銀座の山野楽器でデビューしたばかりのYAMAHA SG175と遭遇した。後にサンタナが使用していたYAMAHA SGの原型。値段は175,000円。コピーではないデザインの心意気と木工技術の高さに衝撃を受けた。サウンドはどうでも良かった、良いに決まっていると・・。先の見えない受験生の身分には本当にまぶしく輝いて見えた。いつかはSGという思いはあったかどうか分からない。SG175は短命だったと思うけど(限定販売?)、後に発売されたSGシリーズにはあまり興味はなかった。それはSG175の美しい木目のナチュラル仕上げが新鮮で衝撃的だったからだと思う。

SG175と遭遇して約10年後、埼玉県川越市の楽器屋さんでSG3000を衝動買いする。これはナチュラル仕上げではないけれど、とても豪華で作りが良かった。やっぱり「いつかはSG」が心の奥にあったのかな?一度ギタースタンドごと倒してしまってネックのマホガニー部分が少しえぐれてしまったけど、エポキシ系ボンドで埋めてある。割と今でもネックは動くのでロッドカバーははずしてある。調整すればソリはすぐ直る。

マホガニーとメイプルのスルーネック構造で、ヤマハではTクロスメープルと言っている。クリーンサウンドではピックアップにあまりパワーがなくて芯のある気持ちの良い音がしたと思ったことはないが、上手な人がガツンと弾けば多分良いサウンドがすると思う。このピックアップは、ピッキングの微妙なニュアンスまで出せるというコンセプトらしい。もっぱら、エフェクターを一杯繋いで空間サウンドを演出する。ノイズもなく良いサウンド。作りがしっかりしていて安心できるし、メインギターだったけど、フレットを傷つけてしまい全交換した。その時の入院期間が長かったのでメインの座は・・・。