TAKAMINE PALETHETIC(`80s)

 

YAMAHA FG180にグヤトーンのコンタクトピックアップを付けてギターアンプやサウンドクッキー144に繋いだりしていたが、良いサウンドではなかったと思う。コンタクトピックアップ自体は非常に面白くて、鉄板に装着し、その上で金属製のオブジェを操作するパフォーマンスに使っていた。その時はフランジャーを噛ませて猛獣の鳴くようなサウンドを出していた。エイドリアン・ブリューがゾウとかサイの鳴き声をエレキギターで出していたよりずっと前のことである。サウンドデバイスも全く造形素材の一つとして使い倒していたものだ。しかし、ギターそのものに関しては保守的で、録音に便利でオーソドックスなエレ・アコサウンドが欲しくて、吉祥寺の今は無くなったヤマハで、TAKAMINEを衝動買いする。JAZZ用のフラットワウンド弦が張られていてメーカーのコンセプトも感じられたし、TAKAMINEは今ほどメジャーなブランドではなかったけど、ヘッドのデザインやロゴの彫り込み(多分手彫り)にも存在感があって気に入った。弦はフォーク用のブロンズを使うことが多いけど、時々フラットワウンド弦に張り替えたりする。実は、ナイロン弦仕様に変えたいという邪念が出たりもするのだけど、ブリッジが弦に合わせて削ってあるタイプなので、このままではナイロン弦に対応できないと思う。きっと他にも何か問題が続出しそうなので今は思いとどまっている。

ボディーはスプルースのアーチドトップとバック・サイドがローズウッド、ネックはマホガニー。サウンドは響き渡る感じではなくてプンプンという感じ。粒立ちが良くて倍音は少ないと思う。アンプでも生でも非常に良いサウンド。ネックも安定していて調整した記憶がないし、純正の調整レンチも今ではどこに行ったのやら・・。プリアンプは超初期型でスライダーが二つだけのモノだけど、これってパット・メセニーが現在使用のギターにリクエストして装着しているらしい。フムフム・・。ローランドのJAZZ CHOURUS に繋ぐのだけど、まだステージで披露したことはない。


更新情報:03,11
 
当時のカタログ見つけました!