TRAVIS BEAN (`80s)

 

当時TEACのサウンドクッキー144というカセットテープ式4CHトラックレコーダーでパフォーマンス用の音楽を制作していた。サウンドソースがエレキギターしかなかったのでいつかベースギターが欲しいと思っていた。ある日、音楽雑誌の懸賞でジミヘンドリックス・フィルムライブの招待券が当たり、たまたま行った池袋の丸井デパートで破格値のTRAVIS BEANと衝撃的な出会いをした。かなり重かったけどハードケースを担いだまま会場に行った。帰りに買おうっていう発想はなかったなあ。とにかく衝撃的な出会いだったんだから。嬉しくて心浮き浮きだったけど、今悔やまれるのは、一緒に並んでいた同じ仕様のギターを買わなかったこと。そのギターはエアロスミスのジョーペリーが持っていたし、タッピングだけで演奏するジャズのスタンリージョーダンもメインに使用していた。

金沢に移転し美術家として創作活動を始めた頃、委託販売してもらおうと楽器店に預けていた。思い入れのあるギターなのでうんと値段を高く設定したためか一年たっても売れなかったので、反省して売らないことにした。その間、楽器販売のイベントセールで全国を巡業したらしい。いろんな人に触れられて貫禄が付いたように思う。結果として「かわいい子には旅をさせろ」になった。

同じくGIBSON ES335 を楽器店に預けたが、これはマーケットが確立しており、その場で楽器店が買い取った。唯一お金で売ったギター、今となっては画像も残っておらず悲しい。いつか・・・!

アルミネックとハワイアンコアボディのナチュラル仕上げ。テンションの強いベース弦でもネックはびくともしないし、全く調整いらずなのが良い。まあ、冬はネックが冷たくなるのであまり触れなかった。アルミネックとミディアムスケールなので豊かな低音というより中域が強調されたサウンドだと思う。本当のところベースギターはこれ一本なので他と比較したサウンドの特徴はよく分からないけど、十分満足している。

 


更新情報:03,11

吉祥寺のDhisk Union でたまたまStanley Jordan のCD を見つけて思わず買っちゃった!サウンドを聴きたかったというより、このページに載せたかったんでね。

そう!欲しかったのはこのギターだ!!
スタンリージョーダン、最近はメディアに登場することもなくなったけど、奏法がユニークなだけではだめだってこと。その奏法でしか為し得ない独自のサウンドと音楽を追求すれば良かったのに・・と、プレーヤーとして才能があるのに惜しいと思う。
TRAVIS BEANのベースギター、JAPAN のベーシストもメインで使っていたことを思い出した。今度はJAPAN のCD を買わなくちゃ!最近JAPAN 周辺の音楽がちょっとしたブームになっているらしい!
 
STANLEY JORDAN:Magic Touch

BLUE NOTE