平成19年度のプロジェクト学習の内容を一部ご紹介します

平成19年度における本学3年生の必修授業:プロジェクト学習の内容のご紹介です。

担当者:向井

函館観光用ロボット制作運営プロジェクト
担当教員:松原 仁, 柳 英克, (鈴木恵二:アドバイザー)
概要:
函館名産のイカと、未来大の技術を生かし、函館観光用のロボット(主にイカロボット)を制作し、運営することを目標とします。
そして、実際のイベントでテストする。
グッズのアイディアと開発を行い、 広告やイカロボットの宣伝HPなどを作成する。
ロボットは企業で開発し、操作するプログラム部分は学生が開発する。
イカロボットを今後の函館観光に欠かせない存在にすることが目的でした。
このイカロボットはWiiリモコンを使って体験できるようになっていて、見やすく使いやすいデザインを目指し、タッチパネルで操作が行えるようにしていました。
さらに、カメラを通したイカロボット(IKABO)の操作や音声対話、イカロボット(IKABO)のシュミレータの開発をしていました。

知覚デザイン
担当教員:岡本 誠, 小野 哲雄, 伊藤 清英, 櫻沢 繁, ピトヨ ハルトノ
概要:
人間の知覚機能を拡張するインタラクティブシステムを作成する。
そのために、人間の知覚について学び、システム実装のための技術を養い、日常の観察を通して新しいインタラクション装置というものを制作することを目的とする。
このプロジェクトでは3つのグループに分かれ、グループごとに発表を行いました。
Aグループは足の感覚に目をつけ、色を振動パターンに変換し足裏で感じ取ることが出来る靴、Reactsoleというものを製作していました。
Bグループは距離感、空間、感触に注目し、数値や文字では伝えられない曖昧さを伝えるシステム、kira-kiraを製作してしました。
Cグループは人と人の関係に知覚が関わったときの変化に興味を持ち、eye-Uを製作してしました。
発表中は大変多くの人が訪れ、各グループのブースには実際にシステムを体感する人や、システムに関する質問をする人などでにぎわっていました。

担当者:工藤

各携帯電話キャリアの特性を活かしたケータイアプリの提案と開発
担当教員:高橋 修, 新美 礼彦, 渥美 幸雄
概要:
未来大学と専修大学がお互いの長所を活かし、携帯電話を有効利用する今までにない新しいアプリケーションを共同開発することが目的です。
このプロジェクトは理系である未来大学と文系である専修大学(経営学部)、民間企業との共同プロジェクトです。
開発を未来大学が、調査を専修大学が担当し、企画を共同でプロジェクトを進めています。
携帯電話の新しいアプリケーション開発を目的として、日本開拓アプリ『さぁちず!』というものの制作を行いました。
『さぁちず!』とは、自分が通過した場所を色で塗りつぶしていく「白地図機能」、
ケータイアプリ上に口コミ情報を残す「置き手紙機能」、特定の場所で撮影された写真などを探す「宝探し機能」の3つの機能を持っています。
またそれぞれのキャリアの特徴を活かした付加機能も追加され、最新機能に対応するなど、完成度の高い成果物が紹介されました。
プレゼンテーションでは実際に携帯電話でアプリケーションが操作される画面の様子がスクリーンに映し出されていました。

ソラリス・プロジェクト Project Solaris
担当教員:齊藤 郁夫, ホセ ナチェル, (沼田寛:アドバイザー, 松山克胤:アドバイザー)
概要:
「惑星ソラリス」よりヒントを得て、リアルな波のCGを作ることを目標とする。
また、水面下で波が干渉しあう様をシミュレートする。最終的には、作品の製作を通して、種々の知識・技術の向上、
総合的な設計技術を習得することを目標にしていました。
使用したアプリケーションとして、DirectX、HLSLのAPIとC#というものを使用し、波を表現するためにゲルストナー波という概念を用いてCGプログラミングを行いました。
この概念は計算コストが低いにも関わらず、現実味があり、パラメータを変えるだけで様々な波を表現できる利点があります。
波の形と輝きを現実味のある滑らかなCGで実現するために、シェーダーというものを使ってCPUで演算を行いました。
難しそうに感じますが、とても興味を持つことができるプロジェクトです。

担当者:高橋

セキュリティパラダイムの革命-ペアリング暗号-
担当教員:高木 剛, 宮本 衛市, 小西 修
概要:
新しいセキュリティ基礎技術であるペアリング暗号を実装し評価する。
この研究はセキュリティのため、開発された公開鍵暗号の処理の高速化を目標に、いかに効率の良い演算プログラムを組むか、という研究です。
従来の暗号方式の場合には、一度暗号化してしまったものを確認するためには、暗号化したものをすべて複合化して確認することができませんでした。
しかし、このプロジェクトで開発しているアプリケーションは複合化なしで、確認を行うことができるというものでした。
このアプリケーションについては、とても興味深いものがありました。

インタラクディブ広告の試作と評価
担当教員:山本 敏雄, 山崎 晶子
概要:
広告の掲示板情報において、ユーザーのアクションを促し、そのアクションに伴って新たな情報を提示し、
最終的に、ほしい情報を得るというシステムを公共の空間において成立するものをめざします。
このプロジェクトではまず広告文化について、ユーザーと広告の接点について調査、分析をおこない、それにともなって広告の開発をおこなっていました。
開発されていた広告は、デザイン性が優れ、アフォーダンスというものを利用し、画面をタッチすると言う点から、みていて楽しかったです。
視聴していた人々は、その広告の画面を操作したりと興味をもっていました。

担当者:沢田

3D CUBIC SYSTEM -3Dマルチカメラと3Dグラフィックスを用いた3Dマルチプロジェクタによるリアリティ通信環境
担当教員:川島 稔夫, 戸田 真志, 光藤 雄一
概要:
多数台のビデオカメラと多数台のプロジェクタと多数台のPCなどを利用し、臨場感のある高精細ライブ映像とインタラクティブグラフィックスを遠隔地とで共有するシステムを構築する。
一例をあげるならば、機器の装着なしに視点によらず立体的臨場感を感じられるシステムを作成し、
遠隔地との間であたかもそこにいるかのような臨場感と、そこに混在しているかのような3Dグラフィックスを利用したインタラクション感を実現する。
カメラ6台、プロジェクタ6台を使用し、スクリーンを用いて3Dを投影していました。
これらのシステムを応用させ、残像や3D絵本などを提案していました。
実際に指定された場所に立ち、絵本などを見てみると3Dメガネをかけて見ているような感覚を味わうことができました。
特に、残像では、行列ができるほど人気がありました。

小学生を対象としたエデュテインメントシステムの開発プロジェクト
担当教員:戸田 真志, 片桐 恭弘
概要:
赤川小学校と連携をしたプロジェクトです。
総合学習の時間を使用して「水を通した郷土」ということをテーマに実施していました。
また、直感的に分かりやすくするためにマッピングソフトというものを制作していました。
水を大切にするという質問を一回目の授業と最後の授業で行ったところ、大きな差が見れたりするなどの成果がありました。
発表者はほかのプロジェクトに負けぬよう声を張り上げて発表していました。

担当者:田辺

道南経済社会の活性化のための基礎調査
担当教員:鈴木克也, 小野暸, 川越敏司
概要:
津軽海峡を挟んだ青函の問題点や理想像を考え、今後の両者の発展に向けた調査、広域観光マップ紹介、未来大学で企画し、店ごとにクーポンを発行するとういうFUNレコや
スクールバスの試作案などを計画、実施する。
まず、このプロジェクトでは青森を三度訪問して、各観光地の理解を深めることから始まりました。
その後各地の問題点を調べた上で、多種多彩なプログラムやムービーを作り、今後の青函活性化を進めることを視野に入れて活動していました。
多彩な試作案も非常に面白く、スクールバスでは未来大の冬期間交通を円滑にし、積雪による遅刻者を減らすことに成功していました。
また、FUNレコは今までにない独自な考えです。HPにて登録後指定の店に行き、ポスターの前で携帯をかざすことで、店によって様々なサービスを受けられるシステムです。
函館の四季を記録したムービーも完成度が高く、今後も青函の活性化促進を期待させるプロジェクトでした。

情報デザイン的手法を用いた地域医療システムの構築
担当教員:岩田州夫、美馬義亮
概要:
2011年から施行される地上波デジタル放送を利用した、身近なテレビによる双方向の医療サービスを行うことが目的です。
このプロジェクトは入院や在宅に関らず、不安や孤独を抱えている高齢者を支援するという目的から始まりました。
多くの高齢者は孤独や不安を紛らわすために、一日中テレビをつけていることは珍しくありません。
そのテレビに着目し、高齢者にとって身近なテレビを使うことにより、高齢者の抵抗感を減らしました。
そして、地デジを使った双方向の医療サービスであるmellonet(メロネット)を実現しました。
mellonetはテレビ画面に青、赤、黄、緑色の四角形が表示され、左から順に病院、電話、買い物、暮らしとなっています。
病院ではカルテの閲覧や診察の予約、電話では医者や家族に連絡、買い物では食料品等の宅配、暮らしでは通常のテレビや情報の検索など、多彩な機能が内蔵されています。
それらの機能を高齢者に使いやすくするように開発していました。
さらにセキュリティ対策も行われ、高齢者が増加する今日、興味を持つ人も多くさまざまな人達が訪れていました。

担当者:土門

スーパースケールプリンタ 
担当教員:迎山和司・美馬義亮
概要:
自由なサイズで絵を描く事の出来るオリジナルロボットを製作し、その制御を行う。
会場には撮影用、描画用の二つのロボットが置かれ、発表は両ロボットの機能について、主に画像や動画を効果的に利用し、
見学者の視覚的な理解を助けるように進行されました。
また、モーターを効果的に配置したという描画用ロボットのアームの動きについて、熱心な実演が行われていました。
発展として、ロボットに書初めや砂で絵を描くサンドアート、チョークを用いた落書きアートのような表現が有り得るとの事で、
表現の可能性が多岐に渡る事が予想される興味深いプロジェクトでした。

モノを動かすソフトウェア-組み込みシステム開発技術の習得と応用-
担当教員:鈴木 恵二, 長崎 健
概要:
ソフトウェア開発技術の習得、また実際に製品の設計と構築を行うことで組み込みシステム開発に関する基礎知識や技術などの習得と目的としていました。
発表は仕様書・設計書の重要性、筐体の開発および加工のプロセスや、後期製作物である「電車で号!」についての仕様を順番に説明する形で進行されました。
「電車で号!」については、完成後はユーザが車両をコントローラで操作する事や、システムに沿って車両を自動で走行させる事などが可能になるそうです。
今後の活動として、2月初旬に札幌および東京で開かれる発表会に向けて準備を進める模様ですので、完成後の作品に大きな期待を寄せたいところです。

担当者:輪島

新サイバーフィッシャリープロジェクト(水産物の流通等を支援するITシステムの開発と改善)
担当教員:三上貞芳, 斉藤朝輝
概要:
一次産業の現場は、情報化がきわめて遅れている領域である。それにより、商品に対しての、生産現場からの情報が消費者へ伝わらないことなどの事例が見られている。
この状況をIT技術を用いて解決することを目指して、生産者自身が、リアルタイムに情報を提供できるような機能を導入したシステムを開発する。
ホームページ製作に関する専門的な知識を持たない生産者でも、容易にホームページの更新を行えるシステムを開発していました。
今回は中間発表と比較すると、ホームページが携帯電話からでも観覧できる機能、ホームページに掲載された写真を携帯電話の壁紙サイズにリサイズしてダウンロードできる機能などが追加されていました。
また、これらの機能を追加後アクセス数が増加したことから、PCサイトと携帯サイトの連携がこの機能によってうまく取れていることが分かりました。

大学生の食生活改善のための教材開発
担当教員:美馬 のゆり, 木村 健一, インタラクティブシステムの開発に関する指導のできる教員
概要:
「食」の基本を理解し、自分の身体に良いものを考え、食べ、作るようになることのできる教材開発を行います。
大学生にアンケートやユーザーテストを行ってもらい、食生活改善のための教材やシステムをいくつか開発し、それらのシステムを組み合わせることにより、ユーザーに食に関する知識と、
実際に食生活を改善する気力、その両方を持たせることに成功していました。
また、自炊せずに外食したり、弁当を買ったりしていても、食の改善ができるようなシステムを開発していました。
集まった人たちも、開発したシステムを実際に体験するなどして楽しそうでした。

編集:高橋 弘一

更新 2008/04/06