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現在、交換留学生制度を利用して学んでいるのは、未来大と学術交流協定を結んでいるUPEM(Université Paris-Est Marne-La-Vallée)のマルチメディアスクールIMACからやってきた3名のフランス人留学生たち。学術連携室調べでは、以前から行っていた単発の留学生受け入れに加え、交換留学制度での受け入れを実質的にスタートさせたのは、ここ数年のこと。最初の交換留学生は2013年9月にIMACから1名の留学生が来学、翌14年2月まで在籍しました。今回のフランス人学生3名も、同じIMACからの留学で、前年に続いての第2陣です。

まずは3人のプロフィールを簡単にご紹介

学内でいつもいっしょの仲良し3人組。全員IMACの3年生(最終学年)で、IMACでは同じ学科の同じクラスに所属しています。IMACの教育内容は、コンピュータ・グラフィックス、WEBゲーム、マルチメディア、アフターエフェクツ、マネジメントなど。未来大ととても似たような構成だそうです。彼らの受け入れ研究室は、情報アーキテクチャ学科の迎山ラボ。未来大生たちが名付けた愛称とともに、3人のプロフィールをご紹介しましょう。

_MG_0378ニコラ・ベルトロン/Nicolas Bertrand

  • ニックネーム=ニコ
  • 芸術家肌
  • アカデミックで知的、冷静な印象
_MG_0373ゲータン・ゲレロ/Gaétan Guerrero

  • ニックネーム=ガックン
  • ゲーム企画やデザインが得意
  • 日本語が少々話せる、ゲーム大好きオタク
_MG_0375マシュー・レフェーブル/Matthieu Lefebvre

  • ニックネーム=アルフレッド
  • 切り出し役、一番先に口火を切って話す
  • ニックネームはミドルネームからきているけれど、映画「バットマン」の執事アルフレッドにもどこか似ている?

 

迎山ラボでは、4年生および大学院生とともに、ゼミに参加し発表してもらうスタイルの授業を受講。滞在期間が限られているので、その期間内(6カ月)でできる成果物にトライ、「三銃士」というユニット名でゲームを制作中です。タイトルは『光の墨』、ジャンルはSRPG(シミュレーションロールプレイングゲーム)。役割的には、マシューが絵を描いて、ゲータンがゲーム全体の企画をし、最終的な実装はニコラが担当。さて、どのようなゲームが完成するのか、楽しみですね。

YOUは、なぜ未来大に?

3人はなぜ未来大留学を目指したのでしょう。IMACで前年に続いて未来大への留学を募ったところ、複数名の学生が希望、そのなかから面談と審査の結果、優秀な3名が選抜されたとのことです。

――そもそも未来大に留学しようと思ったきっかけをお聞かせください。

ゲータン「日本にはもともと興味がありました。プロフェッショナルな点としては、将来仕事としてビデオゲームの企画や制作に携わりたい。日本には有名なビデオゲームがあり、特にRPGにとても関心があります。未来大留学はその一歩に近づくため」

ニコラ「海外で学ぶということは、違う価値観を知り、違う考え方を習得できます。フランスの文化とは違った、日本の文化を体験・体感できるというのは貴重な経験だと考えたから」

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マシュー「IMACでの担当の先生、ヴィンセント先生がこういう機会を与えてくれたというのが直接的なきっかけだけれど、そもそも小さいころからニューテクノロジーと科学が進んでいる日本に興味がありました」

――何か新しい体験はされましたか?

ゲータン「ここ未来大に来て驚いたのは、オープンスペース! 空間的なことばかりではなく、さまざまなプロジェクトがオープンに開かれ話し合われています。具体例としては、ラボの八城くんがやっているブロックを組み合わせて行うプログラミングなどを目の当たりにして驚きました。新しいアイデアをナマで触れ、いい体験をさせてもらっています」

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マシュー「学内、学外ともにこれまでになかった新鮮な体験ばかり。ゲータンが言ったように、未来大ではさまざまなプロジェクトが活発に行われ、プロジェクト同士の交流があることが興味深い。ラボにおける先生と学生の距離が近いことも新しい体験です。学外での新体験としては、さまざまな飲み会での交流があること。パーティをすることによって人の交流が深まるのは刺激的で、フランスでは経験しなかったことです。IMACでも小さなパーティはあるけれど、学生同士でのものが多い。先生を交えるとなると、フォーマルなかしこまったパーティスタイルになってしまう。未来大でのパーティ(飲み会)では、先生も学生も同じテーブルで飲み、語り合うんですね。これは初めての体験でした!」

――未来大の学生の印象はいかがでしょうか。

ニコラ「とても素晴らしい学生たちで、フレンドリーで大好き。でも、英語が苦手なのか、ちょっとシャイなところがありますね。課外活動では、僕は写真部、ゲータンとマシューは軽音楽部に所属していて、そこでの友人たちとの交流も楽しいです」

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フェリーと夜行バスを乗り継いで、研究室の学生と東京で開催されたメーカーフェアへ
IMG_9807ハロウインの日はチャーミングな(?)仮装で登校。このスタイルのまま授業にも出席

 

函館の印象、日々の暮らしはいかがですか?

――3人とももともと日本に興味があったそうですが、函館はご存知でしたか? 気候や食べ物などは、いかがですか?

マシュー「いま雪が降っていますね。とても美しい! 近くの神社が雪とマッチしていてきれいです。赤川通りをずっとまっすぐ行くと、ヤマダ電機があり、電車通りがあり、さらに行くとハーバーに出る。ずっと1本の道でつながっていて、まちのレイアウトもよく考えられていると思う」

ゲータン「東京や大阪など、日本の大都市はフランスでも知られているけれど、函館は全く知りませんでした。函館は、オーセンティック(伝統的)で、昔ながらの良さが残っています。あまり大きくない規模の街だからなのか、伝統的な建造物も大切に保存されている感じがします。先日、東京へ行ってきて、確かに刺激的で楽しかったけれど、西洋文化は自分たちの国で日常的に目にするので物珍しさはないのです。函館は外国人が少ないのかな、自分たちを珍しがってくれて、私たちにとってはかえってそれが刺激になりますね」

生け簀でのイカ釣りにも挑戦!

生け簀でのイカ釣りにも挑戦!

ニコラ「函館の冬はパリよりちょっと寒いかな。でも準備してきた靴下が強力だから、ダイジョウブ(笑)。食べ物はグッド!です。新鮮な魚介類も豊富だし、ラーメンはとてもおいしい! フランスにもラーメンレストランがあって、そこのものが今までベストだと思っていたけど、こっちに来て、これが本場のおいしさだと実感した。今まで食べたラーメンのなかでベストです。唯一ダメな食べ物は、鱈(たら)の白子、タチです」

ゲータン「そうそう、僕もタチが苦手。味が嫌いというよりは、舌触りなのかなー。ぬるぬるした感じがダメですね。特に好きなのはイカです。イカ釣りも経験しましたよ! イカゴロもおいしいね」

留学生活で得たもの、伝えたいこと

――留学生活もあとわずかですね。IMACの後輩たちには、何を伝えたいですか?

マシュー「まず伝えたいのは、TRY! 挑戦してみようってこと。留学先はいろいろあるけれど、ここは素晴らしい経験ができるところだから、強く勧めるつもりです」

ニコラ「そうですね、とにかく挑戦することが大事。ここに来たことは僕にとってすごくいい経験になりました。未来大は、素晴らしい環境と素晴らしい人たちがいる、それを次の学年に伝えたいです」

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ゲータン「いまIMACの2年生で未来大への留学を志望している学生は5名います。メールで、生活はどう?ご飯はどう?とかいろいろ質問してくる。それに対してとても楽しいからぜひ来るべきだと返信しています。僕はこの留学のあと、東京のある企業でのインターンシップが決まっています。留学が終了したら、フランスに帰らずにそのまま東京へ行くので、来年の9月まで日本にいることになる。自分にとってはキャリアアップになるので、すごくわくわくしています」

――最後に、IMACのアピールを。

ゲータン「IMACはフランスでもユニークな大学。コンピュータ・サイエンスやプログラミングを学べるだけではなく、デザインも学べます。未来大と似ていますね、理系と文系を切り離していない。デザインにおいて単なるテクニシャンやデザイナーを目指すのではなく、その上のレベル、全体を見渡せるマネジメントもできるエンジニアを志望している学生が多い。それは単なるエンジニアではなく、私はマルチメディア・エンジニアと呼びたい。これからの時代に必要とされる人材だと思います」

ヴィンセント先生も来学し、プレゼンテーション

2014年12月にはIMACから担当のヴィンセント先生(Prof.Vincent Nozick)も来学し、迎山ラボでIMACの概要と留学の目的などをプレゼンテーション。留学のすすめ、留学先で学ぶべきこと、その心得などをわかりやすいビジュアルと簡潔なセンテンスで解説。ラボの学生も留学生たちも、とても熱心に聞き入っていました。

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なぜ海外留学すべきかについて、ヴィンセント先生曰く、「To spy!(アイデアを盗んでみる)」「To make some friends(友人をつくる)」「Try new Experience(新しい体験をせよ)」「Open your eyes(視点を変える=違う考え方ができる)」など。留学生、未来大の学生ともに、大変参考になるお話ばかりでした。「Speak English(英語で話す)」というくだりには、一同大いに共感した模様。英語コミュニケーションが基本のITの世界、フランス人留学生3名の英会話力にも納得です。

「若いときこそ海外へ!」と、担当の迎山先生

_MG_0469――留学生たちの存在を通して、未来大の学生たちに望むことは?

迎山先生「学生たちには、彼らを通して海外に興味を持ってほしいですね。こういう地方の大学では、海外の大学は遠い存在に思えるかもしれないけれど、海外での経験は若ければ若いほどいいと思う。外から眺めると、日本のことがよくわかりますし。

外国の人たちとの会話は言語より気持ちだと思います。ですので、本学の外国教員が主に担当する授業を〇〇語と言わず“にコミュニケーション”と名づけているのはすごく共感できます。でも、同じ立場の外国人には普段触れ合う機会がありませんよね。だから、留学生の存在は、最も身近な外国。彼らとコミュニケーションを深めることで、海外への関心を持ってくれたらいいな、とは思っています。

SNSで学生の反応を見かけると、彼らのおかげでフランス語に興味を持ったという学生も何人かいる。そういうところから、彼らが帰ったあと、フランスに遊びに行く、というのもいいですよね。いきなり留学というよりは、そういうところから始めるのもいいですよね。」

 

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