教員プロフィール

准教授
白勢 政明 Masaaki Shirase
所属学科情報アーキテクチャ学科
専門分野情報セキュリティ
担当科目ハードウェア基礎,ハードウェア設計,情報代数と符号理論
最終学歴北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程
学位博士(情報科学)
経歴博士(情報科学) 2006年、北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。本学ポストドクター、本学助教を歴任後、2011年より本学准教授。情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会専門委員、電子情報通信学会査読委員、応用数理学会会員
着任時期2011/04

研究内容

暗号技術を基とした情報セキュリティを研究しています。暗号技術は情報セキュリティの基礎技術であるため、一見地味に見えますが、とても奥の深いやりがいのある分野です。公開鍵暗号と呼ばれる暗号は一般に暗号処理の計算ストが高く普及の妨げとなっており、そのため暗号アルゴリズムや実装法の改良が必要です。私の最近の研究テーマは、楕円曲線暗号やペアリング暗号のアルゴリズムの改良、メニーコア・コプロセッサをターゲットとした並列実装、電子書籍のための著作権保護技術の開発などです。更に、暗号の安全性の解析という観点から暗号解読実験も行っています。

研究の魅力

情報セキュリティは、数学の分野である整数論(有名なオイラーやフェルマーの結果)や楕円曲線論、CPUの構造を意識したプログラミング、実システム(ネットワーク、モバイル端末など)への応用、法学まで様々な分野が関係しています。研究していると、驚くことや不思議なことにたくさん出会えます。

実績

ペアリング暗号ハードウェア:ポスドクの時に、NEDOプロジェクト「Pairing Liteの研究開発」に参加し、世界発のペアリング暗号ハードウェアの開発に関わりました。

小型CPUのための暗号実装:センサノードに搭載されている小型CPUに暗号を実装する目的で、小型CPUの特徴(メモリアクセス法や非パイプライン構造)を意識した実装法であるBlock Comb法を開発しました。

ペアリングに適した楕円曲線の構成:ペアリング暗号には特殊な楕円曲線が必要となるのですが、その楕円曲線が簡単に構成できることを示しました。

暗号用乗算器の設計:ハードウェアで暗号処理を行うときに有用な高性能多ビット乗算器の構成法を提案しました。

主な著作・論文

1. Fagen Li, Masaaki Shirase, et al. : Certificateless hybrid signcryption. Mathematical and Computer Modelling (2013)

2. Takuya Hayashi, Masaaki Shirase, et al. : Solving a 676-bit Discrete logarithm problem in GF(36n). IEICE Transactions (2012)

3. 佐々木良一, 白勢政明他 : 情報セキュリティの基礎, 共立出版 (2011)

4. Universal construction of a 12th degree Extension field for asymmetric pairing. IEICE Transactions (2011)

5. Masaaki Shirase, et al., : Efficient Implementation of pairing-based cryptography on a sensor node. IEICE Transactions (2009)

6. Masaaki Shirase, et al. : Efficient computation of EtaT pairing over GF(24n) with Vandermonde matrix. ETRI Journal (2009)

学生へのメッセージ

暗号で使う数学は高校や大学の学部で学習した数学とは異なっており難しく見えるかもしれませんが、慣れればそうではありません。システムの安全性向上のために慣れましょう。