東洋武士,平田 圭二,東条敏,佐藤健,

グルーピング規則適用を改良した GTTM の実装

情報処理学会 2002-MUS-47

あらまし
人間の音楽の認知活動を楽譜という情報源から構造的に分析し, 音楽認知を客観的に捉えようとする理論の中に Generative Theory of Tonal Music (GTTM) という理論がある. この理論は構成するルール群が箇条書きされている特徴などから, 計算機上に実装し分析を自動化させることが有望視されている理論である. GTTM は 4 つの理論 (グルーピング構造分析,拍節構造分析, タイムスパン簡約,延長的簡約) からなる. 本稿ではこれまでに作成したグルーピング構造分析の自動化プログラムについて 実装するに際しての問題点と,その解決法を示す.