正誤表・補足説明 『「意思決定」の科学』講談社ブルーバックス

本書の誤りの一部をご指摘いただいたり、コメントをくださった武岡則男先生(一橋大学経済学部)、坂上貴之先生(慶應義塾大学文学部)、阿部和広先生(青山学院大学大学院社会情報学研究科)、K医師、皇網荘の居候さん、海野大先生(大阪成蹊大学)、公立はこだて未来大学・川越敏司研究室の2020年卒研生有志の皆さんにお礼申し上げます。


正誤表

2020年10月刊行『「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか』(川越敏司 著)の記載に誤りがありましたので、ここに訂正してお詫びいたします。

[2021年2月15日更新]

p.26, 11-12行目
(誤)2.41円がこのゲームの賞金の期待効用となることがわかります
(正)2.414円がこのゲームの賞金の期待効用なので、√x=2.414からx=5.827、つまり約583円がこれと同じ効用をもたらす、このゲームの参加権のために支払ってもよい金額となります

p.60, 表1-7, 一番左端の列「選択肢Bにスイッチした組番号」の数値が1つずれている。

選択肢Bにスイッチした組番号高い賞金が当たる確率p閾値相対的リスク回避度r
10.1-1.71
20.2-0.95
30.3-0.49
40.4-0.14
50.50.15
60.60.41
70.70.68
80.80.97
90.91.37
101.01.37以上

p.61, 5行目
(誤)リスク回避度は-1.71以下となります
(正)リスク回避度は-1.71となります

p.62, 11行目
(誤)あなたが組6で選択肢Bにスイッチ
(正)あなたが組7で選択肢Bにスイッチ

p.62, 12行目
(誤)表1-7での組5に対する
(正)表1-7での組6に対する

p.62, 13行目
(誤)組6に対する
(正)組7に対する

p.69, l.6
(誤)閾値相対的リスク回避度という値を求めてみることにしましょう
(正)閾値相対的リスク回避度と類似したαの閾値を求めてみることにしましょう

p.69, l.11
(誤)この実験5の場合、閾値相対的リスク回避度の値
(正)この実験5の場合、αの閾値

p.69, l.18
(誤)その人の相対的リスク回避度αの値
(正)その人のαの値

p.69, 下から2行目
(誤)閾値相対的リスク回避度であり
(正)αの閾値であり

p.70, 図1−6
(誤)k=1とk=2とが無差別となるような閾値相対的リスク回避度の値
(正)k=1とk=2とが無差別となるようなαの閾値

p.70, l.7
(誤)この場合の閾値相対的リスク回避度
(正)この場合のαの閾値

p.70, 下から4行目
(誤)この場合の閾値相対的リスク回避度の値
(正)この場合のαの閾値

p.70, 最後の2行(2か所)
(誤)相対的リスク回避度
(正)αの閾値

p.71, l.3
(誤)閾値相対的リスク回避度を計算し
(正)αの閾値を計算し

p.79, l.10
(誤)対応する閾値相対的リスク回避度
(正)対応するαの閾値

p.79, l.14-15(2か所)
(誤)閾値相対的リスク回避度
(正)αの閾値

p.79, l.16
(誤)あなたの相対的リスク回避度は0.418より大きくて0.438以下であるということ
(正)あなたの相対的リスク回避度は、1-αより、0.562以上で0.582より小さいということ

p.73, 表1−8 見出し
(誤)閾値相対的リスク回避度の値
(正)αの閾値

p.73, 表1−8 注
(誤)閾値相対的リスク回避度の値
(正)αの閾値

p.115, 1行目
(誤)喜びより小さい
(正)喜びより大きい

p.194, 9行目
(誤)γ=-0.125を推定値と
(正)γ=-0.25を推定値と

p.194にある式の右辺の2行目
(誤)(9/8)m - (1/8)o if m > 0
(正)(5/4)m - (1/4)o if m > 0

p.195, 下から2行目
(誤)それぞのタイプにおける
(正)それぞのタイプにおける

p.206, 2行目
(誤)測定することでき
(正)測定することでき


補足説明

probability weighting functionは、むしろ内容的には、probability distortion functionと呼ぶべき内容です。ちなみに、probability weightは名詞なので確率「加重」、probability weightingは動名詞なので確率「重み付け」というニュアンスを生かしてみたいとは思いました。ただ、もっと内容をくみ取って意訳するなら、確率変形関数とかにした方がよかったのかもしれません


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