エージェントと環境の対応付け
エージェントは環境において動作し,環境がエージェントに知覚を与える.つ
まり,エージェントを設計する場合,環境の特性は重要となる.
- アクセス可能 vs. アクセス不能
- エージェントが動作選択に必要な環境情報をセンサを通して完全に知覚
できるかどうか?
- 決定性 vs. 非決定性
- 環境の次の状態が現在の状態,およびエージェントによって選択されるこ
とにより完全に確定されるかどうか?
- 静的 vs. 動的
- エージェントが考えている間に環境が変化するかどうか?
- 離散的 vs. 連続的
- 知覚と動作を明確に有限個に区別できるかどうか?
アクセス不能,動的,かつ連続的な環境に対処するのが最も難しい.
実世界の状況はあまりに複雑で,それが決定的なのかどうかは微妙である.現
実的には,そういう環境は非決定的に扱われなければならない.
「人工知能I」の講義では,主にアクセス可能,静的(も
しくは準動的),かつ離散的な環境を扱う.
- 具体例
環境\特性 |
アクセス可能 |
決定的 |
静的 |
離散的 |
時計付のチェス |
○ |
○ |
準静的 |
○ |
時計なしのチェス |
○ |
○ |
○ |
○ |
8/15パズル |
○ |
○ |
○ |
○ |
ポーカー/麻雀 |
× |
× |
○ |
○ |
街中での車の運転 |
× |
× |
× |
× |
...Return