Art town Project

Paris

作品が街と一体化し、都市空間や街並に新たな表情を吹き込み新たな文化を創出させる・・・
そんな展覧会・Art town Project・をやってみたい。
 
ビルの壁面がまるで作品のよう。パリの街にはこんな刺激がいたるところにある。
時間のこもった古い壁面と、現代の新しい広告が醸し出すコントラストが良い。
そこでは生まれつつある今が実感できる。
 
異文化の地で展覧会するのは楽しい。思いもよらぬ 感性に出会うことも楽しい。
自分が信じて生み出したものが、どの様に映っているのか知りたい。
何をどう感じて生きてきたのか、確かめ合うことで自分が明らかになる。
コミュニケーションとはそういうものだと思う。
 
作品を街に持ち出した。
まず、大好きなパット・メセニーのポスターとパリの街と念願のコラボレーション。
パット・メセニーはパリでも大人気でコンサートのチケットは全く手に入らなかったが、
好きなアーティストが異文化の地で活躍するのを目の当たりにして嬉しかった。
パリの市民芸術ホールで鼓童の公演を見た。5日連続公演にも拘わらず連日超満員だ。
ブラボーの声援といつまでも続くスタンディングオベーションに涙が止まらない。
異文化の地で活動することの困難を易々と乗り越えている姿と賞賛の光景に感動した。
 
作品を掲げたことで、その場が新たなメディアとなって発生するコミュニケーション。
ギャラリーでは出会わなかった人たちだ。
フランス語を話せない僕も作品を背景に気持ちが大きくなっている。
 
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気になっていたこの場所に、どうしても作品を掲げてみたかった。
作品だけでは完結しない可能性があることを実感した瞬間だ。
「場」によって変わる何かがある。
 
公園でトレーニング中のストリートパフォーマーと異種他流コミュニケーション。
作品も持ち歩く道具にしてしまえば、まるでギニョールのようなメディアになる。
 
記念写真が撮りたいのではない。悠然と歴史を留めたその光景に自分の痕跡が
果たしてどのような影響を及ぼすのだろうか、知りたかった。
 
Art town Projectをやりたい。
作品がメディアとして自らステージを創出するプロジェクト。
 
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