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Tool

Activity Probes
 人間の経験をデザインする手法‐Scenario Based Design‐は、人間の中心の設計・開発・生産プロセスのために考案された新たなユーザビリティ手法である(Carroll, 2003)。私たちは、デザイナーがユーザとともに活動状況を共有し、参加する中での人々の経験や問題を記述し、行為の中で内省するプロセスを経て具体的な解決策を提示するという「参加・共有型デザイン」の手法の検討およびそれを支援するツールの研究開発を行っている。このシステムでは、被験者(生活者)自身がActivity probesを用いて、与えられた教示にしたがって、日々の気付きを記録し、分析サーバに送信する。状況報告の後、分析者は被験者に詳細なインタビューを行い、問題提起や要求の背景を明らかにする。また、収集された多数の活動記録からは、傾向を分析する。対象の観察を行う際、調査者自身もこのシステムを活用する。
 この調査システムは、ユーザの生活を遠隔で抽出するもので、その様を表してActivity Probes(生活活動抽出)と名付けた。Activity Probesは、被験者が観察現場で記録する端末機と情報を蓄積・分析するサーバで構成されている。


Probe/活動を収集する

被験者または調査者は、PDAを形態する。この端末に通信カードを装着し、調査環境の受信、調査データの送信機能を実現した。ユーザインタフェースは、手軽に入力でき る特徴がある。

Activity Probes クライアント


Analysis/活動を分析する

Activity Probesサーバでは、調査の基本設計、調査データの保存などを行う。

Activity Probes サーバ基本画面

右図は、サーバに収集された調査データの一覧表示である。

データ表示画面

右図は、収集したデータをタイリング表示した画面である。被験者自身、または調査者は、対象となるイベントごとに音声ファイルの再生、コメントの追記、キーワードの追加修正などを行うことができる。

タイリング画面


個別データ表示画面


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