- 制約(Constraint)とは何か?
- 求める解が満たすべき命題.
- 制約充足問題 (CSP: Constraint Satisfaction Problem)
- 観察された現象や知識を制約の集まりとして表現し,
それを満足する解の候補を求めること.
- 次のように定式化される.
- n個の変数の集合 V: {v1, v2, ...,vn}
- 各変数 vi ∈ Di: 可能な値の集合(領域)
- これらの変数の値が満足すべき制約条件を P:
{Pi(...vi...)}とする.ただし,vi∈V.
- 制約充足問題への解集合は,与えられた全ての制約条件を満足する全て
の n組の集合 (与えられた変数の張る空間の部分集合).
- 制約充足問題の例1: クロスワードパズル
- vi: 縦/横の列 i
- Di: i に入る可能性のある単語の集合
- 制約条件: 各 viに関する制約.交点において文字が一致する
こと.
- 制約充足問題の例2: 地図の塗り分け問題
- vi: 領域 i の色
- Di: 4色.例えば {R,G,B,Y}
- 制約条件: 隣接する領域の色が異なること.
- 制約充足問題の例3: 線画解釈
輪郭抽出
- 2次元イメージから3次元シーンを復元する.次のような用語を用いる.
|
シーン |
イメージ |
定義 |
3次元 |
2次元平面に投影された3次元 |
概念の例 |
頂点,エッジ,表面 |
ジャンクション,線分,領域 |
- シーンとイメージの対応は以下の規則に従う.
- 各エッジには,+, -, ← の3種類のラベルをつける.
- +は,凸のエッジで両側の平面がともに視点からみえるエッジを表す.
- -は,凹のエッジで両側の平面がともに視点からみえるエッジを表す.
- ←は,視点から見たとき両側の平面がエッジの片側に来ることを示す.
その場合,一方の平面はもう一方の平面に遮られて見えない.矢印の向きは,
平面の対が矢印の方向に向かって右側に来るようにつける.
- 基本的なパターンへの可能なラベル付けは以下となる.
- L に対して6通り
- arrow に対して3通り
- forkに対して3通り
- Tに対して4通り
- 線画の各エッジへの衝突のないラベル付けを無矛
盾な解釈という.