障害学のページ

Nothing About Us Without Us!
わたしたちのことはわたしたち抜きに何も決めるな!


News
[2007年9月] 先日公立はこだて未来大学事務局に対し、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定めるところの障害者法定雇用率の達成状況に関して問い合わせたところ、無事法定雇用率を達成しており、法人化後も達成の見込みだとのことでした。

[2007年10月] 日本政府も「障害者の権利条約」に調印し、批准の準備を進めています。千葉県に続いて、函館市にも「障害のある人もない人も共に暮らしやすい町づくり条例」を作れるよう力をあわせましょう!

[2009年3月]北海道障がい者及び障がい児の権利擁護並びに障がい者及び障がい児が暮らしやすい地域づくりの推進に関する条例」が道議会で可決されました。第20条には合理的配慮が盛り込まれました。今後は、この条例を具体的に生かしていく制度作りが重要です。

参考:千葉県健康福祉部障害福祉課


北海道障害学研究会

北海道障害学研究会では、公立はこだて未来大学において、毎月障害学の専門家を招いて学術講演会を開催しています。しばらく講演会を続けた後は、有志で障害学の基本文献の輪読会を開催したいと思います。将来的には、北海道内の障害当事者を中心に、障害学会などで研究発表を行っていきたいと願っています。

また、開催案内の通知や講演会の準備のお手伝いなどのボランティアを募集しています。 ボランティアになってくださる方は、公立はこだて未来大学の川越までご連絡お願いします(E-mail: kawagoe at fun dot ac dot jp)。

次回開催案内
日時2013年年11月29日(金)18:00-21:00
場所中島廉売横丁「ふれあいセンター」
題目「ソーシャル・デザインに関して〜児童虐待防止を中心に〜」

参考:
「児童虐待防止推進月間によせて」(FMいるか11月18日放送)
http://www.youtube.com/watch?v=8gxzpG46bqE&feature=youtu.be

講師今一生(フリーライター)、イクラ(シンガーソングライター)
参加資格特になし、市民の方でも参加できます。
参加方法事前申し込みは必要ありません、当日会場までお越しください。

手話通訳・要約筆記の支援があります。

なお、目の見えない方で事前に資料を電子的な形で受け取りたい方は、氏名、住所、E-mailアドレスを明記の上、お知らせください。

参加費無料
主催者北海道障害学研究会、川越敏司(公立はこだて未来大学・複雑系科学科・教授)
連絡先電話 0138-34-6424, Fax 0138-34-6301 E-mail kawagoe at fun dot ac dot jp

開催記録

日時講師題目参加人数
第1回2007年7月23日星加良司
(東京大学先端科学技術研究センター・バリアフリー分野特任教員)
障害とは何か〜障害学からの問いかけ38名

同上飯野由里子
(東京大学先端科学技術研究センター・バリアフリー分野リサーチフェロー)
障害学基本文献38名
第2回2007年8月31日長瀬修
(東京大学経済学部特任准教授)
障害者権利条約と障害者雇用38名
第3回2007年10月2日川島聡
(東京大学大学院経済学研究科リサーチフェロー)
障害のマイノリティモデルとユニバーサリズム―差別禁止法における障害の定義を素材にして―」(専門誌に掲載予定)22名
第4回2007年11月1日倉本智明
(東京大学大学院経済学研究科特任講師)、
当事者が決める/当事者という権威を疑う100名

同上ニキ・リンコ
(翻訳家)
自閉症者の記憶の世界130名
第5回2007年12月10日遠山真世
(立教大学コミュニティ福祉学部・助手)、
障害者生活実態調査:就労に関する部分について25名
第6回2008年1月15日岡本誠
(公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科教授)、
インクルーシブ・デザイン48名

同上大平啓朗
(国立函館視力障害センター)
「目の見えない人の写真術」53名
第7回2008年2月13日中田隆行
(公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科准教授)
人工内耳を装用した子どもにとっての音楽33名

同上橋本剛
(農業)
「精神障害者の生活と意見」33名
第8回2008年3月7日自由討論「障害者にとって函館で生きるとは? 参考資料27名
第9回2008年4月10日川越敏司
(公立はこだて未来大学複雑系科学科准教授)
経済学と障害学は対話できるか?32名
第10回2008年5月15日島信一朗
(インクルーシブ友の会・代表)
ソーシャル・インクルージョン:地域は人を育み、人は未来を拓く!共に生きる社会を目指して!60名
第11回2008年6月4日岡部耕典
(早稲田大学文化構想学部客員准教授)
見護るという介護のかたち−知的障害者の地域自立生活とパーソナルアシスタンス−38名
第12回2008年7月2日中根成寿
(京都府立大学福祉社会学部講師)
家族ケアの特性に配慮した支援をーケアの社会的分有に向けて14名
第13回2008年8月29, 30日学際シンポジウム障害者への情報保障とアクセシビリティ向上に向けて:障害学と情報科学の対話60+65名
第14回2008年9月5-7日川内美彦(一級建築士、アクセス・プロジェクト主催)他「ユニバーサル上映映画祭・パネルディスカッション」(インクルーシブ友の会と合同)
第15回2008年10月10日後藤吉彦
(フェリス女学院大学 バリアフリー・コーディネーター)
身体の社会学と障害者の身体―なぜ身体を語るのか、何を身体で語るのか38名
第16回2008年11月6日横川由紀
(自立の風かんばす主催)
重度障害者の自立生活と介助保障について46名

同上能登正勝
(全国精神障がい者地域生活支援センター理事長)
北海道障害児者が暮らしやすい地域づくり条例(案)の策定にむけて46名
第17回2009年1月22日河村真千子
(東京大学経済学研究科READリサーチフェロー)
文化やコミュニケーションの視点から障害を考える―障害、当事者、障害者のきょうだい―46名
第18回2009年2月27日李晃伸
(名古屋工業大学)
音・声の認識技術とその応用33名

同上佐川浩彦
(日立製作所中央研究所)
日立における手話アニメーション技術の紹介33名
第19回2009年3月16日兼平新吾(日本聴覚障害者コンピュータ協会理事)聴覚障がい者のアクセシビリティ向上のために−「音の視覚化」システムの提案26名
第20回2010年7月20日能登正勝(日本障害者・高齢者生活支援機構)「地域の人々に支えられて 私達の活動記録」30名
第21回2010年8月2日岡本明(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター)「情報アクセシビリティ」(「ヒューマンインタフェース」講義と合同)約80名
第22回2010年11月29日西倉実季(同志社大学)「「異形」の人々の生きづらさ―顔にあざのある女性たちへのインタビュー調査から」25名

同上田中恵美子(東京家政大学)「障害者の「自立生活」と生活の資源−事例調査をもとにして」25名
第23回2011年1月28日田中耕一郎(北星学園大学)「札幌市パーソナルアシスタンス制度の実際」30名


「総合社会科学としての社会・経済における障害の研究」研究会

東京大学経済学研究科では、毎月障害学と経済学の専門家を招いて研究会を開催しています。この研究は現在、日本学術振興会・科学研究費補助金・学術創生研究に採択されています(平成19年から平成23年まで、研究代表者:松井彰彦・東大教授)。


自己紹介
氏名川越敏司
所属公立はこだて未来大学複雑系科学科・教授、博士(経済学)
障害学との関わり自閉症の息子がいます。2006年から1年間、東京大学で開催されていた「障害学と経済学との対話」研究会に初回から参加し、以前から興味を持っていた障害学の研究者たちと出会う。この研究会は現在、日本学術振興会・科学研究費補助金・学術創生研究に採択され、「総合社会学としての社会・経済における障害の研究」研究会に発展解消。この研究費で北海道障害学研究会を開催してきた(現在、研究期間満了)。
所属学会日本経済学会、障害学会、日本自閉症協会など
研究内容障害学の社会モデルの経済学・ゲーム理論による分析と実験、障害の神学の構築
研究成果
  1. 川越敏司著、「障害学は実験できるか?」、「障害学と経済学との対話」研究会発表、(東京大学、2006年11月18日)
  2. 川越敏司著、「自閉症と教会1」、新教出版社「福音と世界」第62巻10号, pp.39-46, 2007年10月号
  3. 川越敏司著、「自閉症と教会2」、新教出版社「福音と世界」第62巻11号, pp.51-57, 2007年11月号
  4. ロナルド・ナッシュ著、川越敏司訳、『幼子の救い:悲しむ親への慰め』、新教出版社、2008年3月刊行(原著:Ronald Nash, When A Baby Dies? Answers To Comfort Grieving Parents, Zondervan)
  5. 「経済学と障害学は対話できるか?」, 『障害学研究』(明石書店), 第4号,
  6. キャシー・ブラック著、飯野由里子・川越敏司・森壮也訳、『癒しの物語〜障害者と相互依存の神学』、教文館、2008年(原著:Kathy Black, A Healing Homiletic: Preaching and Disability, Abingdon Press)
  7. ロイド・カー、グウェン・カー著、川越敏司訳、『聖書は自殺を罪と定めていない:自殺の影に生きる、残された家族への慰め』、新教出版社、2008年刊行(原著:G. Lloyd Carr, Gwendolyn C. Carr, Fierce Goodbye: Living in the Shadow of Suicide, Herald Press)
  8. 川越敏司著、「意思決定問題と障害者」経済セミナー2009年8.9月号.
  9. 川越敏司・他著、「障害の社会モデルから見た政策的インプリケーション〜法学,障害学,社会福 祉学,経済学の対話」(VCASI「インクルーシブな社会を目指した障害者政策の構築プロジェクト」、最終報告書), 2010年11月
  10. Toshiji Kawagoe and Akihiko Matsui, "Economics, Game Theory and Disability Studies: Toward a Fertile Dialogue," (with Akihiko Matsui), in Grech, S. and Azzopardi, A. eds. Inclusive Communities: A Reader, Sense Publishers: Netherlands, acceped, 2010.
  11. 川越敏司、川島聡、星加良司【編】『障害学のリハビリテーション─障害の社会モデルその射程と限界』、生活書院、2013年8月刊行


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