[2007年10月] 日本政府も「障害者の権利条約」に調印し、批准の準備を進めています。千葉県に続いて、函館市にも「障害のある人もない人も共に暮らしやすい町づくり条例」を作れるよう力をあわせましょう!
[2009年3月] 「北海道障がい者及び障がい児の権利擁護並びに障がい者及び障がい児が暮らしやすい地域づくりの推進に関する条例」が道議会で可決されました。第20条には合理的配慮が盛り込まれました。今後は、この条例を具体的に生かしていく制度作りが重要です。
北海道障害学研究会では、公立はこだて未来大学において、毎月障害学の専門家を招いて学術講演会を開催しています。しばらく講演会を続けた後は、有志で障害学の基本文献の輪読会を開催したいと思います。将来的には、北海道内の障害当事者を中心に、障害学会などで研究発表を行っていきたいと願っています。
また、開催案内の通知や講演会の準備のお手伝いなどのボランティアを募集しています。 ボランティアになってくださる方は、公立はこだて未来大学の川越までご連絡お願いします(E-mail: kawagoe at fun dot ac dot jp)。
次回開催案内
日時 | 2013年年11月29日(金)18:00-21:00 |
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場所 | 中島廉売横丁「ふれあいセンター」 |
題目 | 「ソーシャル・デザインに関して〜児童虐待防止を中心に〜」
参考:
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講師 | 今一生(フリーライター)、イクラ(シンガーソングライター) |
参加資格 | 特になし、市民の方でも参加できます。 |
参加方法 | 事前申し込みは必要ありません、当日会場までお越しください。 手話通訳・要約筆記の支援があります。 なお、目の見えない方で事前に資料を電子的な形で受け取りたい方は、氏名、住所、E-mailアドレスを明記の上、お知らせください。 |
参加費 | 無料 |
主催者 | 北海道障害学研究会、川越敏司(公立はこだて未来大学・複雑系科学科・教授) |
連絡先 | 電話 0138-34-6424, Fax 0138-34-6301 E-mail kawagoe at fun dot ac dot jp |
開催記録
日時 | 講師 | 題目 | 参加人数 | |
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第1回 | 2007年7月23日 | 星加良司 (東京大学先端科学技術研究センター・バリアフリー分野特任教員) | 「障害とは何か〜障害学からの問いかけ」 | 38名 |
同上 | 飯野由里子 (東京大学先端科学技術研究センター・バリアフリー分野リサーチフェロー) | 「障害学基本文献」 | 38名 | |
第2回 | 2007年8月31日 | 長瀬修 (東京大学経済学部特任准教授) | 「障害者権利条約と障害者雇用」 | 38名 |
第3回 | 2007年10月2日 | 川島聡 (東京大学大学院経済学研究科リサーチフェロー) | 「障害のマイノリティモデルとユニバーサリズム―差別禁止法における障害の定義を素材にして―」(専門誌に掲載予定) | 22名 |
第4回 | 2007年11月1日 | 倉本智明 (東京大学大学院経済学研究科特任講師)、 | 「当事者が決める/当事者という権威を疑う」 | 100名 |
同上 | ニキ・リンコ (翻訳家) | 「自閉症者の記憶の世界」 | 130名 | |
第5回 | 2007年12月10日 | 遠山真世 (立教大学コミュニティ福祉学部・助手)、 | 「障害者生活実態調査:就労に関する部分について」 | 25名 |
第6回 | 2008年1月15日 | 岡本誠 (公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科教授)、 | 「インクルーシブ・デザイン」 | 48名 |
同上 | 大平啓朗 (国立函館視力障害センター) | 「目の見えない人の写真術」 | 53名 | |
第7回 | 2008年2月13日 | 中田隆行 (公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科准教授) | 「人工内耳を装用した子どもにとっての音楽」 | 33名 |
同上 | 橋本剛 (農業) | 「精神障害者の生活と意見」 | 33名 | |
第8回 | 2008年3月7日 | 自由討論 | 「障害者にとって函館で生きるとは? 参考資料」 | 27名 |
第9回 | 2008年4月10日 | 川越敏司 (公立はこだて未来大学複雑系科学科准教授) | 「経済学と障害学は対話できるか?」 | 32名 |
第10回 | 2008年5月15日 | 島信一朗 (インクルーシブ友の会・代表) | 「ソーシャル・インクルージョン:地域は人を育み、人は未来を拓く!共に生きる社会を目指して!」 | 60名 |
第11回 | 2008年6月4日 | 岡部耕典 (早稲田大学文化構想学部客員准教授) | 「見護るという介護のかたち−知的障害者の地域自立生活とパーソナルアシスタンス−」 | 38名 |
第12回 | 2008年7月2日 | 中根成寿 (京都府立大学福祉社会学部講師) | 「家族ケアの特性に配慮した支援をーケアの社会的分有に向けて」 | 14名 |
第13回 | 2008年8月29, 30日 | 学際シンポジウム | 「障害者への情報保障とアクセシビリティ向上に向けて:障害学と情報科学の対話」 | 60+65名 |
第14回 | 2008年9月5-7日 | 川内美彦(一級建築士、アクセス・プロジェクト主催)他 | 「ユニバーサル上映映画祭・パネルディスカッション」(インクルーシブ友の会と合同) | |
第15回 | 2008年10月10日 | 後藤吉彦 (フェリス女学院大学 バリアフリー・コーディネーター) | 「身体の社会学と障害者の身体―なぜ身体を語るのか、何を身体で語るのか」 | 38名 |
第16回 | 2008年11月6日 | 横川由紀 (自立の風かんばす主催) | 「重度障害者の自立生活と介助保障について」 | 46名 |
同上 | 能登正勝 (全国精神障がい者地域生活支援センター理事長) | 「北海道障害児者が暮らしやすい地域づくり条例(案)の策定にむけて」 | 46名 | |
第17回 | 2009年1月22日 | 河村真千子 (東京大学経済学研究科READリサーチフェロー) | 「文化やコミュニケーションの視点から障害を考える―障害、当事者、障害者のきょうだい―」 | 46名 |
第18回 | 2009年2月27日 | 李晃伸 (名古屋工業大学) | 「音・声の認識技術とその応用」 | 33名 |
同上 | 佐川浩彦 (日立製作所中央研究所) | 「日立における手話アニメーション技術の紹介」 | 33名 | |
第19回 | 2009年3月16日 | 兼平新吾(日本聴覚障害者コンピュータ協会理事) | 「聴覚障がい者のアクセシビリティ向上のために−「音の視覚化」システムの提案」 | 26名 |
第20回 | 2010年7月20日 | 能登正勝(日本障害者・高齢者生活支援機構) | 「地域の人々に支えられて 私達の活動記録」 | 30名 |
第21回 | 2010年8月2日 | 岡本明(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター) | 「情報アクセシビリティ」(「ヒューマンインタフェース」講義と合同) | 約80名 |
第22回 | 2010年11月29日 | 西倉実季(同志社大学) | 「「異形」の人々の生きづらさ―顔にあざのある女性たちへのインタビュー調査から」 | 25名 |
同上 | 田中恵美子(東京家政大学) | 「障害者の「自立生活」と生活の資源−事例調査をもとにして」 | 25名 | |
第23回 | 2011年1月28日 | 田中耕一郎(北星学園大学) | 「札幌市パーソナルアシスタンス制度の実際」 | 30名 |
東京大学経済学研究科では、毎月障害学と経済学の専門家を招いて研究会を開催しています。この研究は現在、日本学術振興会・科学研究費補助金・学術創生研究に採択されています(平成19年から平成23年まで、研究代表者:松井彰彦・東大教授)。
自己紹介
氏名 | 川越敏司 |
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所属 | 公立はこだて未来大学複雑系科学科・教授、博士(経済学) |
障害学との関わり | 自閉症の息子がいます。2006年から1年間、東京大学で開催されていた「障害学と経済学との対話」研究会に初回から参加し、以前から興味を持っていた障害学の研究者たちと出会う。この研究会は現在、日本学術振興会・科学研究費補助金・学術創生研究に採択され、「総合社会学としての社会・経済における障害の研究」研究会に発展解消。この研究費で北海道障害学研究会を開催してきた(現在、研究期間満了)。 |
所属学会 | 日本経済学会、障害学会、日本自閉症協会など |
研究内容 | 障害学の社会モデルの経済学・ゲーム理論による分析と実験、障害の神学の構築 |
研究成果 |
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学会・各種団体