評価
評価方法
ユーザー評価として、アンケートを行った。
アンケートは未来大学の学生12名に実施した。
まず、事前に3項目についてYesとNoで答えてもらった。
3項目は以下のとおりである。
(1)順番待ちしている時にイライラしますか
(2)食券を選ぶときに迷いますか
(3)他人につられて、他人と同じメニューにしたことはありますか
次に提案内容を説明しながらFlashを見てもらい、こちらの用意した8つの項目について2点、1点、-1点、-2点の4段階で答えてもらった。
また、最後に自由記述欄も設け、自由に批評してもらった。
評価結果
(1)の項目について、Yesが5名、Noが6名という結果であった(図1)。
Noを選んだ学生は、そもそも混んでいる時間帯に学食に行かないという回答があった。
(2)の項目について、これもYesが5名、Noが6名という結果であった(図2)。
Noを選んだ学生は、迷うのが面倒なので頼むメニューをあらかじめ決めているという回答があった。
(3)の項目について、すべてのユーザーにおいてYesという回答であった(図3)。
図4は8つの項目についての評価の平均点である。
「使いやすい」と「使いたい」という項目の得点が高く、ユーザーに興味を持ってもらうことができた。
一方で「混まなさそう」という項目では平均-0.2点であり、システムによって混みは解消されない、もしくは別の混みが生まれそうという意見があった。
「全体を通して」という項目においても平均0.9点という高評価であり、システムの全体的を通してユーザーに良い印象を持ってもらうことができた。
自由記述欄では、「大きいディスプレイを設置するということが現実味が薄いように感じる。
そんなに大げさにしなくても同じことを再現できるのでは?(4年・男、週2回利用)」、「画面が大きくなりすぎたら、その券売機を誰が使っているかが混乱しそう。(1年・男、週4回利用)」など、大型ディスプレイを設置するという点に疑問があがった。
また、「ディスプレイを見てさらに迷いそうな気がする(4年・男、週0回利用)」など、また別の問題が生じるという指摘もあった。
考察・まとめ
評価結果が示すとおり、アイディアに関しては全体的に好評を得ることができた。
(3)の項目については、自由記述の欄において
「知らない人が頼んでいるのを見てつられることはないように思う。(4年・男、週2回利用)」
という意見はあったものの、このユーザーを含めてすべてのユーザーがYesと回答した点は特筆すべきであり、
今後の提案の改善のポイントとなると考えられる。
Flashについては「見やすい」という項目の評価が高く、しっかりシステムの説明をできていたと考えられる。
ユーザーが注文のために新たなデバイスをもたなくても済むようにという意味で大型ディスプレイ設置というアイディアであったが、
この点は今後改善すべき点だと思われる。
また、「ディスプレイを見てさらに迷いそうな気がする」という意見のとおり、
あくまで列に並んでいるときに参考程度に見るという、こちらの意図したとおりに機能するかどうかももう一度検討したい。
これらの結果を踏まえて、提案内容をさらに洗練させていきたい。