公立はこだて未来大学 教授 博士(工学) プロフィール Publication 身の回りの話題 大学の生活
企業の研究員時代、最初に配属された部署で初期のWindowシステム開発にかかわったことから、グラフィックエディタ、ビジュアル言語、ビジュアルなことにかかわる研究を行いました。また、モーバイルエージェント関連プロジェクトにかかわったことから、ネットワークアプリケーションに興味を持ちました。
情報デザインコースをもつ大学に移籍してからは、芸術分野の人たちとの交流を行い、情報技術をもちいた表現ということや、人間の創造性にかかわる研究をおもに行っています。研究対象は、グラフィカルなデザイン、タイポグラフィーや色彩など多様です。
2000年にIPAの未踏ソフトウェア創造事業に開発者としてかかわり、新たな視点をもったソフトウェアThinkingSketch(以下に詳述)の開発を行なっています。
人間の対話能力について興味をもち、インタラクティブシステムに関する研究を進めています。 センサを用いたハードウェアに関する研究指導もおこないました。
国内の学会ではインタラクション、WISSなどに出席し,運営にかかわっていました。 2006年,2007年はIPAの未踏ゾフトウェア創造事業でプロジェクトマネージャーを務めました。
ThinkingSketchって何?:2000年に立ち上げた研究ですが、まだ続けています。
コンピュータ上で絵を描くツールですが、今までのツールと異なるところは、人間が絵を書く代わりにコンピュータが絵を描いてゆくシステムだというところです。コンピュータは人間が決めたいくつかの絵の種をもとに、それらを乱数で決められた位置や属性にしたがって配置します。
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人間の役割は、コンピュータが絵を描く描き方について注文をつけて、コンピュータが自分にとって望ましい絵を描けるようにすることです。コンピュータがより望ましい絵を描けるようになったとき、コンピュータはそれまで人間がつけた注文に基づく規則にしたがって絵を描いていることになります。
このシステムを利用することによって人間は、高速に働く自動化された芸術家を手に入れることができます。また、自分の好みは何であるかということを自分が無意識的に与えた規則を調べることによって理解することができるようになります。
ThinkingSketchのWebSiteがあり、ThinkingSketchのサイトからお試し版のソフトウェアをダウンロードして実行することも可能です。
新たな感覚を生み出す、タイポグラフィーの拡張の提案です。活字一つ一つの属性を定められたテイストで変化させる事により、特徴的なページレイアウトを実現しようとするものです。