4.5 中間発表会および成果発表会の実施要領
4.5.1 目的
4.5.1.1 中間発表会
プロジェクト学習の中間発表会は,「成果の発表」というよりも,「各プロジェクト間の交流」が目的となる.つまり,自分たちのプロジェクトの現状を率直に報告し,また他のプロジェクトの状況を知ることにより,今後のプロジェクトの進行に役立てることが目的である.学生のみなさんの積極的な情報交換を期待する.
4.5.1.2 成果発表会
- 成果の発表: これまでの学習の成果を学内外の関係者に発表し,評価していただく.この評価結果を今後の作業および最終報告書に反映させる.
- 発表技術の習得: 発表技術もプロジェクト学習で習得すべき重要な要素である.自分たちのプロジェクトの発表や,他のプロジェクトの発表の評価をとおして,発表技術を習得する.
- 1,2年生への紹介: 本学のカリキュラムの特徴の1つであるプロジェクト学習の内容・方法を,下級生に理解しやすいように伝える.
4.5.3 発表場所および時間
- 中間発表会:1階スタジオおよび3階モール他.(プロジェクト学習サポートサイトを参照のこと)
- 成果発表会:1階スタジオおよび3階モール他.(プロジェクト学習サポートサイトを参照のこと)
4.5.4 発表形式
プレゼン・ポスター形式で,学外からの来客,他プロジェクトの学生,教員,及び他の学年の学生に対して発表を行う.
4.5.5 使用機材
4.5.5.1 プロジェクト学習WGで用意する物
- 組み立て式のついたて:用途は自由
- アンケート回収箱:各プロジェクトに1つ(申込不要)
- 長机:用途は自由(1台以下が望ましい)
- ポスターフレーム:ポスターを入れる(各プロジェクト3つ程度.)
- イーゼル:ポスターなどを掲示するために使用する(各プロジェクトに3個程度)
- 画鋲:複数のプロジェクトで共用.発表資料をついたてに張るために使用する(申込不要)
- ガムテープ:複数のプロジェクトで共用.床にケーブル類を固定するために使用する(申込不要)
- OAタップ:
※ ケーブル1つの最大容量が通常15Aであることに充分注意して使用すること.
- 電源リール:複数のプロジェクトで共用.使用するプロジェクトは共有機器であることを念頭において,節度を持って使用し,使用後はきちんと片付けること.
※ 電源リールを使用する場合は,必ずコードを伸ばしきって使うこと.この注意が守られない場合,発熱・発火・ブレーカーダウンなどの危険性があり大変な問題になる.
- ポスター印刷用プリンタ:ポスターの印刷に際しては,印刷方法を参照すること.
- 上記以外の必要な機材:
- まずは担当教員に相談すること.事務局に直接申し込むことは禁止する.
- 上記以外の物品については,WGに対して貸出希望を提出することができる.ただし,貸出可能な物品数に限りがあるため全ての要望に応えられるわけではない.また,立方体のカラーボックス(通称 ヒレルボックス)は,WG管理物品ではないため希望には応えられない.
4.5.5.2 各プロジェクトが用意する物
- メインポスター1枚(A1サイズ)
内容
- 基本的に英語と日本語のバイリンガルとする.(補助的な掲示物についてはバイリンガルでないものも認める.)
- プロジェクト番号,プロジェクトのテーマ名,学生全員の名前,指導教員の名前
- テーマの説明(短く,わかりやすく)
- プロジェクトの概要((プロジェクトの活動内容,グループ分けと役割分担,各グループの作業内容,最終成果物など)
- 活動計画,現状((スケジュールと現在の問題点など),成果,今後の予定などを,必要に応じてまとめる.
- メインポスターのみでプロジェクトの概要が分かるように工夫すること.メインポスターは,プロジェクト学習WGが作成するプロジェクト学習ダイジェスト版にそのまま使用される.
- サブポスター:メインポスターのみでは不十分な場合,サブポスターを自由に作成すること.サブポスターのフォーマットはフリー.
- 評価シート:事前に70部印刷しておく.当日に発表を聞きに来てくれた方に渡して記入を依頼する.
- ドライバー,はさみ,カッターなど:ポスターをポスターフレームに入れる際に使用する.ドライバーは必須.
注1:各プロジェクトにつき,メインポスター1枚を必ず用意すること.
注2:他の教室やアトリエから無断で備品(プロジェクタ,スクリーン,机,椅子など)を持ち出さないこと.
注3:プリンタの用紙はA1より大きいため,ポスターフレームに入りません.あらかじめ余白を切って,A1サイズにしておくこと.
4.5.6 進行手順
4.5.6.1 事前準備
- プロジェクトごとの評価項目を定め評価シートを提出し,当日記入してもらうために必要部数を印刷しておく.
- 発表者および評価者の名簿を提出する.
- 『5.2 各プロジェクトが用意する物』の準備を行う.
4.5.6.2 発表会当日発表開始前
- プロジェクトリーダーおよびグループリーダーの指示に従い,協力して以下の準備を行う
- 事前に注意事項をよく確認しておくこと.また,当日はこれを印刷して必要事項を記入しプロジェクトごとに持参すること.注意事項はプロジェクト学習サポートサイト上にあります.
- 使用機材の配布
- 配布時間: 12:30より13:00まで
- 配布場所: ミュージアム前のWGデスクおよび3Fライブラリ横倉庫
- 配布機材:
- 必要物品が一度で運べるだけの人数で配布場所に来ること(物品の貸し出しはプロジェクトごとに一括して行う).
※ ついたてとその付属物は大きく,ひとりでは運べないため,一枚当たり2名以上で来ること.
- 運搬したパネルにポスターを貼る.他の機器を使用するプロジェクトはその準備をする.
- アンケート回収箱は,パネルの近くに配置する.
- LANケーブル,電源ケーブルなどが通路上に配置される場合は,安全のため,ガムテープで床に固定すること.ガムテープは発表会本部(プロジェクト学習WG)席が所有している.
- 開始時刻になったらすぐポスターセッションが開始できるように,昼休みなどを利用して各プロジェクト毎に準備すること.
- ポスターフレームに入っていた古い(昨年度の)ポスターは,ミュージアム前のWGデスクで回収する.
4.5.6.3 発表
プロジェクトメンバーを前半発表者と後半発表者に分け,発表と他プロジェクトの評価を交互に行う. ただし,人数の少ないプロジェクト(原則5名以下)に関しては,前半もしくは後半の発表を免除するので申し出ること.
- 発表担当時間内:
- 発表担当のメンバー全員がパネルの付近に集まり,発表する.
- 発表と同時に自分のプロジェクトを見に来た人に評価シートの記入を依頼し回収する.
- 評価シートの回収は各プロジェクトリーダーの責任の下で行うこと.
- グループ内で発表者を交代することにより,できるだけメンバー全員が発表を行うこと.
- 発表担当時間外:
- 評価シートを受け取って記入し,各プロジェクトのところにおいてある回収箱に入れる.
- すべての学生には少なくとも他の『3つ』のプロジェクトの評価を行うことが義務付けられる.
- 可能であれば割り振られたプロジェクト以外の発表も聞き,評価シートを記入する.
- 発表形式:
- ポスター+プレゼン形式.
- 発表時間内に,発表と質疑応答を繰り返す(前後半各20分x3回).一回の発表および質疑応答は15-20分で終了することを基本とする.プロジェクトの状況に応じて,最も適した方法を考えること.
- 聴衆の移動時間を考慮すること.
- ポスターを見ながら発表者と聴衆がディスカッションできるように配置を工夫すること.
- 発表方法の例:
- プロジェクト全体の説明を繰り返す.
- グループごとに独立に発表する
- 発表者を毎回変える.
- 発表内容毎に,発表する人を割り当てる.
- 発表開始・終了の合図:
- 前半および後半の開始と20分間隔の合図のみプロジェクト学習WGから出される.
- 上記以外の合図はないことに留意する.
4.5.6.4 当日発表時間終了後
- プロジェクトリーダーおよびグループリーダーの指示に従い,借用した機材(パネル,ポスターフレーム,アンケート回収箱,イーゼル,画鋲など)を,元の位置に返却する.
- 物品返却時には貸出物品チェックリストにサインをもらい,サイン済みの貸出物品リストをWGに提出する.
- 回収した評価シートは各プロジェクトで責任を持って保管し,6.5の作業を行う.
4.5.6.5 発表会後
発表会終了後,各プロジェクト・グループで,自分たちの発表の反省・評価を行う.
- 回収した評価シートについて:
内容を集計し,その内容に対して少なくとも以下の程度の解析,検討,評価を行う.
- 回収した評価シートの枚数
- 発表内容と発表技術に関して各々下記についてまとめる
- 評価内容を踏まえて,自分のグループの評価を行う
キーワード(目的,現状の把握,今後の計画の具体性,表現力,チームワーク)をもとに,自分たちの発表を5段階で客観的に評価すること. なお,評価の理由も併記すること.
これらの集計・解析・検討・評価の結果をグループ報告書に必ず記載すること.必要に応じて個人報告書にも記載してもよい.アンケートそのものを添付する必要はない.
4.5.7 その他 −注意事項−
- 印刷経費削減のため,配布を目的とした印刷物は作成しないこと.
- 中間発表会は「各プロジェクト間の交流」が目的である.準備のためだけに多大な時間をかけないよう注意すること!
- プロジェクトの内容を知らない1,2年生および来客の方にもわかりやすいように発表方法を工夫すること.
- 隣接するプロジェクトの発表との競合を避けるため,以下の行為を禁止する:
- マイク,スピーカーなどにより,通常より大きな音声を出すこと.
- 踊り,演奏などのパフォーマンス.
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