大学院概要

システム情報科学研究科は、博士(前期)課程(修士課程)および博士(後期)課程から構成され、「情報アーキテクチャ」「高度ICT」「メディアデザイン」「複雑系情報科学」「知能情報科学」の5つの研究領域とその学際領域を基盤に、高度な専門性を修得できる環境を整えています。専門的な学術知見を実社会に効果的に還元するための広い視野と、より専門的な情報システム構築に関する知識と技術を身につけるため、各領域では、情報システムの未来形を5つの異なる方向で示すような新しいアプローチから、先進の教育・研究が進められています。

さらに本学大学院の特徴は、教員や教育研究がこれらの領域を超えた有機的な連携体制を実現していることにあります。国内外で広く活躍し、産業や地域との具体的な連携を志向する教授陣のもとで、新しい世界観や技術をもった技術者・研究者の養成が行われています。本学ならではの開かれた学びの場が、情報システムのデザインという大きな枠組みの中で、ひとりひとりの自由な発想と伸びやかな成長をかなえています。

博士(前期)課程/博士(後期)課程

博士(前期)課程

大学院での学びは、教室で講義を受けるだけではなく、研究を通じてあくまで実践的な専門能力を身につけることを主眼にしています。情報工学、複雑系科学、認知科学、デザインなどの多様な視点をいっそう高いレベルで学び、企業人として、研究者として長く生き抜き活躍していける力を培います。

博士(前期)課程では、「情報アーキテクチャ」「高度ICT」「メディアデザイン」「複雑系情報科学」「知能情報科学」の5つの研究領域における高度な専門教育を、専門科目と研究指導科目を通じて実施します。5つの研究領域には、それぞれ多彩で専門的な講義科目を開講しています。自分の研究領域に限定されず、他の領域の専門科目を組み合わせて履修することができます。

研究指導科目

研究指導科目には、少人数のグループで取り組む課題研究と、各人が自分のテーマに沿って行うシステム情報科学研究があります。課題研究では、担当教員のアドバイスのもとで研究開発のための方法論を実践的に修得し、さらにグループでのプレゼンテーションを通じて研究の素養を身につけます。システム情報科学研究では、指導教員のもとで主体的に研究を進め、学位論文(修士)をまとめていきます。

研究指導の2年間

博士(前期)課程のカリキュラム概要図

博士(後期)課程

博士(後期)課程では、前期課程で、あるいは社会人として培ってきた知識と経験をもとに、研究テーマをさらに深く掘り下げていきます。そのためには、取り組む研究の歴史的構図を理解し、その社会的な意義を自分で創造していけることが必要です。システム情報科学という学際的な分野で、教員や仲間たちと問題意識や価値を共有したり議論を重ねていく中で、各自のテーマはさらに深みと広がりを持つでしょう。

特別ゼミナール

ゼミナール形式の科目です。関連する分野の研究動向の調査、関連分野における研究手法の修得など、専門分野を掘り下げながら問題発見や自己啓発を行い、仲間とともに研究能力の向上をめざします。

システム情報科学特別研究

ひとりひとりに、研究テーマの設定や進め方のアドバイス、研究計画の作成と評価、さらには学会におけるプレゼンテーションなどの綿密な指導を行います。研究や開発の現場において十分な能力を発揮できる、自立的人材の育成をめざします。ここでの指導を糧に、学位論文(博士)をまとめていきます。

研究指導の3年間

博士(後期)課程のカリキュラム概要図

博士論文および論文要旨等の公表

本学において博士の学位を授与した者の博士論文および論文要旨・論文審査結果要旨を、以下のページで公表しています。
公立はこだて未来大学情報ライブラリー