自然現象や社会問題の解明の鍵となる数理的な知識やスキルを身につける
現代社会には、多様な要因が複雑に関係して生まれる創発現象があふれています。「複雑系」は、工学や数理科学、情報科学などの幅広い領域を視野に入れながら、新しい創発システムをモデル化しようとする情報科学分野です。このコースは、一般的に大学院で学ぶことの多い複雑系を学部で学ぶことができます。
学びのポイント
情報系システムの解析と応用に不可欠な「コンピュータ」と「数理」を基礎として学びながら、幅広い領域をシステム思考によって読み解く方法論を学びます。必修科目は最低限に抑え、自分の興味対象に応じた科目を選択できます。
複雑系コース 科目一覧
2年次
- VEP Ⅲ・Ⅳ
- ハードウェア基礎
- 形式言語とオートマトン
- システム数学基礎
- 確率論
- 生物物理の基礎
- 力学基礎
- アルゴリズムとデータ構造
- 情報処理演習Ⅰ
- システムを微分方程式
- 複雑系科学実験
- システム数学Ⅰ
- 確率論と情報理論
- 経済システム入門
- 情報代数と符号理論
- 人工知能基礎
- 生命情報学
- 力学応用
3年次
- システム情報科学実習
- パターン認識
- オペレーティングシステム
- カオス・フラクタルⅠ・Ⅱ
- ゲーム理論
- システムと微分方程式続論
- システム数学Ⅱ
- 情報ネットワーク
- 信号処理基礎
- 数値解析
- 生命科学と複雑系
- 複雑系計算論
- オペレーションズリサーチ
- ニューロコンピューティング
- データベース工学
- 情報処理演習Ⅱ
- 信号処理応用
- 複雑系科学演習
- 数理情報科学
- 応用データ解析
- 複雑系と情報処理
- コンピュータグラフィックス
- データの可視化
4年次
- 卒業研究
- ソフトウェアプロセスと品質
- ブレインサイエンス
- 画像工学
- 経済学特論
- IT・ビジネススキル
卒業研究テーマ例
- 高次結合を持つ集団ネットワーク非線形振動子システムの結合最適化
- リザバー計算に基づく強化学習モデルを用いた自律移動ロボットのナビゲーション
- パーソナルカラーと化粧に関する対人印象の評価
- 愛嬌のあるしぐさが対人印象に与える影響
- 確率分布を学習するためのカオスニューラルネットワークの学習則
- 磁石振り子の観測とシミュレーション
- 人間が生成する乱数列におけるランダム性の発見
- EWA 学習モデルと認知的階層モデルによる美人投票ゲームの分析
- 反応拡散方程式における非マルコフ拡散の効果
- Werner モデルによる砂丘のパターン形成
- 車線減少を考慮したルール 184 ファジーセルオートマトンへの拡張に向けて
- BZ 反応を用いたレザバー計算の数理モデルの精度向上
- アルツハイマー病における老人斑形成に着目した解析と考察に向けて
- 筋電位と接触圧力による指関節角度の推定
- 音楽鑑賞による筋緊張の変動の評価