大学院ディプロマポリシー

En

公立はこだて未来大学大学院の使命は、コンピュータと人が調和するシステムのあり方を追究し、複雑系科学、情報科学、デザイン学、認知科学などを統合した学際的な教育研究を行い、広い視野をもった人材を育成し輩出することです。

この使命のもと、博士(前期)課程および博士(後期)課程のそれぞれにおいて、学部のディプロマ・ポリシーを発展させた4つの観点で所定の成績を修めた者に学位を授与します。

博士(前期)課程

以下の能力の修得を通じ、広い視野に立った学識と、専攻分野における研究能力あるいは高度な専門性を要する職業等に必要な能力を身につけた者に修士の学位を授与します。

システム情報科学を基盤とする研究力・実践力

  • システム情報科学を基盤として、実社会を見据えた広い視野と高度な専門的知識・技能を体系的に修得し、研究的態度に基づいて課題を自律的に探究・解決できる。
  • 地域や社会の課題、あるいは学術的課題に取り組む中で、新たな方法論や学問領域を切り拓き、持続的な情報社会を構想・実装できる。

学術的なコミュニケーション力・発信力

  • 高度なコミュニケーション力・表現力を身につけ、国内外の学術的・社会的な場において、自らの研究成果や専門的知見を的確に発信し、議論できる。

未来を切り拓くための継続的な自己研鑽力

  • 学際的かつ俯瞰的な視点をもって、変化し続ける社会の中で自らの専門領域を再定義し、生涯にわたり自身の学びを更新・深化させることができる。

社会的責任と倫理観を備えた専門的実践力

  • 他者と社会の多様な価値を尊重し、社会的責任を自覚して、科学的誠実さと高い倫理観に基づいて判断し行動できる。

博士(後期)課程

以下の能力の修得を通じ、研究者として自律した研究活動、あるいはその他の高度に専門的な業務の推進に、必要な能力と学識を身につけた者に博士の学位を授与します。

システム情報科学を基盤とする研究力・実践力

  • システム情報科学およびシステム的思考を基盤として、未解決の課題に対して独創的な研究を自律的に構想・遂行し、新たな理論・方法論・学問領域を切り拓くことができる。
  • 実社会の複雑な課題、あるいは学術的先進課題に対して、学術的知見を社会実装・社会還元へと展開し、次世代情報社会の発展に貢献できる。

学術的なコミュニケーション力・発信力

  • 国内外の学術的・社会的コミュニティの一員として、自らの研究成果を国際的水準で発信し、学問的議論をリードできる。
  • 高度なコミュニケーション力・表現力を培い、異分野・異文化の研究者や実践者と協働し、知を統合・創造することによって、新たな研究領域や価値を創出できる。

未来を切り拓くための継続的な自己研鑽力

  • 学際的かつ俯瞰的な視点をもって、自らの専門領域を社会的・国際的文脈の中で再構築し、知の更新と深化を自律的に継続できる。
  • 未来社会の課題発見と解決を先導するために、時代や科学技術の変化を先取りしながら、知の創造者として自らを絶えず高めることができる。

社会的責任と倫理観を備えた専門的実践力

  • 科学的誠実さと高い倫理観を堅持し、研究活動の各段階で社会的責任を果たすことができる。
  • 研究成果を公共の利益へと還元し、人間社会の幸福と情報社会の健全な発展に寄与する研究者としての使命を自覚し、これを主体的に遂行できる。