大学院カリキュラムポリシー

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博士(前期)課程

ディプロマ・ポリシーを踏まえた教育課程編成方針

ディプロマ・ポリシーに掲げる「システム情報科学を基盤とする研究力・実践力」「学術的なコミュニケーション力・発信力」「未来を切り拓くための継続的な自己研鑽力」「社会的責任と倫理観を備えた専門的実践力」を養うために、専門科目と研究指導科目を設けます。
専門科目には、研究科共通科目に加え、研究領域ごとに情報アーキテクチャ領域、高度ICT領域、メディアデザイン領域、複雑系情報科学領域、知能情報科学領域の科目を設けます。
実施にあたっては、各科目の目標にあわせて講義、演習・実習、討論、フィールドワーク等を組み合わせることにより、学生の主体的な学びを促進させます。

学修成果の評価方針

  • 専門科目では、各科目の目標に対する到達状況を、試験、小テスト、演習課題、課題(レポート、作品、フィールドワーク、プログラム、口頭発表)などにより評価し、合格したものには所定の単位を与えます。
  • 研究指導科目では、設定した研究テーマに関する調査、問題分析と解決手法提案に向けた議論、提案の実現と評価を通じた一連のプロセスに取り組む態度を評価します。さらに、これらの成果をまとめた学内外での発表実績や発表内容、および執筆された修士論文を評価します。

※各科目の到達目標および評価方法の詳細は、シラバスに記載します。

 

各科目における学修内容・学修方法

専門科目(研究科共通科目)

研究科共通科目では、学位論文を執筆するために必要なアカデミックリテラシーやデータリテラシーに関する科目を開講します。
講義および演習を通して、国際的な研究開発やビジネスの現場でも通用するアカデミックリテラシー、データリテラシー、研究倫理を学びます。

専門科目(領域ごとの専門科目)

情報アーキテクチャ領域、高度ICT領域、メディアデザイン領域、複雑系情報科学領域、知能情報科学領域の5つの研究領域ごとに専門科目を開講します.講義および演習を通して,システム情報科学の分野を体系的に理解し、新たな方法論や学問領域を切り拓き、持続的な情報社会を構想・実装できる能力を育むために、高度な学術的内容を含む専門的知識を学びます。

情報アーキテクチャ領域

情報アーキテクチャ領域では、情報システムに関する基盤技術、情報システムの構築技術、それらを統合した高度な情報システムの構築技術を身につけるために必要な科目を開講します。

  • 情報ネットワーク、メディア情報学、データサイエンスの講義を通して、基盤技術を学びます。
  • 情報環境学の講義を通して構築技術を学びます。
  • フィールド情報学、人工物の科学の講義を通して、統合された高度な情報システムについて学びます。
高度ICT領域

高度ICT領域では、情報システムを基盤とした実社会の課題を解決する高度で実践的な計画技術、設計技術、開発技術、管理技術、およびそれらの統合技術を身につけるために必要な科目を開講します。

  • ICTデザイン、ITアーキテクチャ、組込システムの講義を通して、計画技術、設計技術を学びます。
  • オープン技術、サービスマネジメントの講義を通して、開発技術、管理技術、統合技術を学びます。
  • 産学官の連携によるプロジェクト型システム開発演習を通して、実践的な開発技術やマネジメント力、コミュニケーション力を学びます。
メディアデザイン領域

メディアデザイン領域では、デザイン方法論、情報技術を生かした先端的人工物の創造・情報表現の基盤技術と、それらを統合した高度な人と環境の関係のデザイン能力を身につけるために必要な科目を開講します。

  • 認知システム、インタラクティブシステムに関する講義・演習を通して、先端的人工物の創造・情報表現の基盤技術を学びます。
  • 情報デザイン、メディアデザインに関する講義・演習を通して、人と環境の関係のデザインを学びます。
複雑系情報科学領域

複雑系情報科学領域では、自然、生命、社会、経済、環境など多様な分野における現象を複雑系として解明する基礎理論や実システムを複雑系として解析する手法を身につけるために必要な科目を開講します。

  • 数理解析、応用複雑系、情報数理、非線形数理の講義を通して、現象を複雑系として解明する基礎理論を学びます。
  • システム数理、複雑系システムの講義を通して、実システムを複雑系として解析する手法を学びます。
知能情報科学領域

知能情報科学領域では、高度な知的処理機構、人の認知に関する科学的知見、それらを適用してより知的な情報システムを構築するための技術を身につけるために必要な科目を開講します。

  • 知能情報科学、知能システムプログラミング、適応システムの講義を通して、高度な知的処理機構を学びます。
  • 知能メディアの講義を通して人の認知に関する科学的知見を学びます。
  • 自律システム、知能システムの歴史と未来の講義を通して、知的な情報システムの構築技術を学びます。
研究指導科目

研究指導科目では、システム情報科学分野の体系的理解を深め、主体的な問題解決力・問題発見力を発揮して研究を遂行し、高度な学術性を有する修士論文を作成するための科目を開講します。
各研究領域では、指導教員の専門的な研究指導のもとに、以下に示す特色ある研究に取り組みます。
研究テーマの設定、計画、実施・実装、評価、論文執筆などの一連の研究プロセスを通して修士論文を作成し、国内外の学術的・社会的な場において研究成果を発信することにより、研究方法論を実践的に学びます。

情報アーキテクチャ領域

様々な情報システムに関する基盤技術、情報システムの構築技術、もしくはこれらを統合してより高度な情報システムを構築する技術などに関連する研究に取り組む。

高度ICT領域

情報システムを基盤とした実社会の課題を解決する高度で実践的な計画技術、設計技術、開発技術、管理技術、もしくはこれらの統合技術に関連する研究に取り組む。

メディアデザイン領域

情報社会の現代的問題を解くデザイン方法論の構築、情報技術を生かした先端的な人工物の創造、情報表現の基盤技術、もしくはこれらを統合してより高度な人と環境の関係のデザインに関する研究に取り組む。

複雑系情報科学領域

情報化社会の進展とともに、ますます複雑化の様相を帯びてきた自然、生命、社会、経済、環境などを複雑系として解明する基礎理論、および実システムを複雑系として解析する手法などに関連する研究に取り組む。

知能情報科学領域

高度な知的処理、人の認知に関する基盤要素、もしくはこれらを適用してより知的な情報システムを構築する技術などに関連する研究に取り組む。

 

博士(後期)課程

ディプロマ・ポリシーを踏まえた教育課程編成方針

ディプロマ・ポリシーに掲げる「システム情報科学を基盤とする研究力・実践力」「学術的なコミュニケーション力・発信力」「未来を切り拓くための継続的な自己研鑽力」「社会的責任と倫理観を備えた専門的実践力」を養うために、研究指導科目を設けます。

学修成果の評価方針

  • 研究指導科目では、設定した研究テーマに関する調査、問題分析と解決手法提案に向けた議論、提案の実現と評価を通じた一連のプロセスに取り組む態度を評価します。さらに、これらの成果をまとめた学内外での発表実績や発表内容、および執筆された博士論文を評価します。

※各科目の到達目標および評価方法の詳細は、シラバスに記載します。

 

各科目における学修内容・学修方法

研究指導科目

研究指導科目では、システム情報科学分野の体系的理解を深め、問題解決力・問題発見力を深化させて研究を遂行し、高度かつ独創的な学術性を有する博士論文を作成するための科目を開講します。
広い視野に立ち次世代情報社会の発展に貢献できる能力を育み、社会的責任と倫理観を養うために、以下の取り組みを通して高度な学術的内容を含む成果創出に向けた専門的知識、研究方法論を学びます。

  • 新原理や新手法などの探究を意識し、システム情報科学の分野において新たな方法論や学問領域を切り拓く特色ある研究に取り組みます。
  • 指導教員との建設的な議論を重ね、研究テーマの設定、計画、実施、評価、論文執筆などの一連の研究プロセスを経て博士論文を完成させ、その成果を国内外の学術的・社会的な場で発信します。
  • 国内外の学術的・社会的コミュニティに積極的に参加することにより、研究者としての倫理観と公共性を学び、学術と社会を結ぶ知の共創プロセスを理解します。