スマホやコンピュータ、テレビやドライブレコーダーなどの電子機器には、それらを制御・管理するための専用ソフトウェアが動いていて、それがシステムソフトウェアと呼ばれるものです。

そのシステムソフトウェア技術を応用して、周囲の状況を認識しながら移動ロボットを操作するWebアプリを作ってみました。仕組みとしては、周囲360度にレーザーを照射することで障害物の有無とその距離を検知できる「LiDAR」と呼ばれるセンサーを移動ロボットに搭載して、ロボット専用のシステムソフトウェアがロボットとセンサーを制御しています。アプリは、ロボットの操作指示と収集できたセンサー値を使って地図を描きます。この地図は、ロボット自身が動くことでどんどん更新されていきます。このアプリが使っている機能は、お掃除ロボットや自動運転車に搭載されているシステムの基本となるものです。免許を持っているがあまり運転しない初心者をペーパードライバーと呼びますが、このアプリは、「LiDAR（ライダー）」センサーを使って描いた地図だけを見ながらロボットを運転することから、ペーパーライダーと名付けました。

2021年夏オープンキャンパスにて