Activity

イトミミズ探る 「群れ」行動原理

リーダーがいなくても、個々の要素が連携し、全体として一つの機能を発揮するようなシステムを「自律分散システム」と呼びます。

研究対象の一つがイトミミズです。直径0.3mmほどの細いミミズの仲間で、田んぼの底などに生息しています。イトミミズが嫌いなからしを近くに置いておくと、集団でそこから離れるように動きます。このような個々の動きを数理モデルで表すことで、全体としての動きをシミュレーションによって再現することが可能です。

自律分散システムを理解することで、災害時に複数のロボットが連携して働くシステムに応用したり、人間関係などの社会システムの本質に迫ることが期待されています。

2024年8月オープンキャンパスにて撮影

1:16-1:20 イトミミズの動画
出典: https://www.youtube.com/watch?v=hxYBiBi3EbE

3:58-4:12 kilobotの動画
出典: https://www.youtube.com/watch?v=JmyTJSYw77g

本研究成果の詳細はこちら↓
Mikami, D. Wakita, R. Kobayashi, A. Ishiguro, and T. Kano, Elongating, entwining, and dragging: mechanism for adaptive locomotion of tubificine worm blobs in a confined environment, Front. Neurorobot. 17:1207374. doi: 10.3389/fnbot.2023.1207374