総合型選抜試験 総合問題B・学校推薦型選抜試験 総合問題出題ポリシー

 大学では,教員の講義を聞いたり,日本語あるいは英語で書かれている書籍や論文を読んだりすることにより,さまざまな知識を得ていきます。また,与えられた課題の意図を正確に把握してレポートなどを作成したり,簡潔な試験答案を書いたりすることが求められます。総合型選抜試験における総合問題B,学校推薦型選抜試験における総合問題Ⅱでは,このような学習を自律的に進めていくために必要となる,言語理解・言語表現の基礎的な能力について日本語および英語の両面から問います。

1.日本語能力を問う問題

 日本語能力を問う問題では,以下の2点を評価します。これらの能力は,文系・理系に かかわらず,小学校から中学校,高等学校へと進む中で徐々に養われていくものと考えられます。

 1)論理的な思考力・理解力

  • 因果(原因と帰結),相関,比較,並列,階層構造など,情報間の関係がわかる。
  • 情報を適切に分類できる。
  • 情報の抽象度の違いがわかる。
  • 情報の重複,話題の不整合,論理の飛躍などの文章上の問題点を発見できる。

 2)適切に説明する能力

  • 言葉の意味を理解し,日本語として適切な言葉・文法を用いて説明できる(語彙力)。
  • 文章の読み手に合わせて説明の仕方を工夫できる。
  • 主張・理由づけ・証拠による,説得力のある説明ができる。

2.英語能力を問う問題

 英語能力を問う問題は,高等学校学習指導要領等を踏まえながら,出題する文章と問題に
独自の焦点を持たせています。おもに,科学およびデザイン,技術に関する場面において,
情報や考えを理解したり伝えたりする能力を以下のとおり評価します。
また,試験において,辞書の使用を認めています。文章の要になるような単語の意味がわ
からないときに,単語の適切な意味をその場で見出すという辞書の活用は,本学の英語教育
において実践的な英語力の一つと考えるためです。

 1)読解力

  • 文章の要点や概要を理解する。
  • 質問の要点を明確にし,与えられた文章の文脈と照らし合わせて適切な答えを選ぶ。
  • 文章の中から特定の情報を見つける。
  • 論点を明確にする中で,その論点と文章の構成や図表などの関係に着目する。

 2)構成力・表現力

  • 自分が聞いたり,読んだり,学んだり,経験したりしたことに基づいた情報や考え方
    について,一貫したまとまりのある文章を書き伝える。
  • 与えられた文章に示された情報に基づき,論理的で明確な文章を書く。
  • 論点を明確にする中で,その論点と文章の構成や図表などの関係に着目する。