- 研究分野
- 認知科学
- 前職・前歴
- ATRメディア情報科学研究所
- 学位
- 博士(工学)
学生へのメッセージ
世界の中の日本。世界の中の函館。人間の作る社会に情報学はどのような貢献ができるでしょうか?
仕事の紹介
- 対話のモデル
人と人が対話している時に何が起っているのか?
会話のときに終助詞やあいづちをどうして使うのか?
伝えたいことと言っていることがずれていても伝わるのはなぜか?
誰が誰と話しているのかがどうして分るのか?
人間同士の自然な会話の中で起っていることを調べて人間と自然に対話するコンピュータを作るために活かそうとしています。
- ひとらしさの帰属
私 達は相手が人間や犬のような生き物であろうとコンピュータやロボットのような人工物であろうと、自分とインタラクションを行う相手のことを人間のように扱 う(擬人化する)傾向があります。そ のようなひとらしさの帰属がどのように起るのかを調べて使いやすく親しみやすいインタフェース作りに活かそうとしてい ます。
- 絵を描くコミュニケーション
デザイナーは絵を使って何をどのように伝えようとするのか?絵を描いて行うコミュニケーショ ンと言葉を使ったコミュニケーションはどこが同じでどこが違うのか?絵 を描くコミュニケーションから記号系が生成するだろうか?視覚的・身体的な媒体を介 したコミュニケーションの様態からコミュニケーションの中核的メカニズムを探ります。
最近の著書
- 片桐恭弘,コミュニケーション行動における規範と共有,講座社会言語科学第5巻 社会・行動システム, 片桐恭弘, 片岡邦好(編), ひつじ書房, 2005.
- Toru Takahashi, Christoph Bartneck, Yasuhiro Katagiri, Noriko Arai, TelMeA – Expressive avatars in asynchronous communications, International Journal of Human-Computer Studies, Vol. 62, No. 2, pp.193-209, 2005.
- 坊農真弓, 片桐恭弘, 対面コミュニケーションにおける相互行為的視点–ジェスチャー, 視線, 発話の協調, 社会言語科学, Vol.7, No.2, pp.3-13, 2005.
- Yasuhiro Katagiri, Mayumi Bono, Noriko Suzuki, Conversational Inverse Information for Context-based Retrieval of Personal Experiences, Proceedings of the International Workshop on Conversational Informatics, pp.1-6, 2005.
- 坊農真弓, 鈴木紀子, 片桐恭弘, 多人数会話における参与構造分析–インタラクション行動から興味対象を抽出する, 認知科学, Vol.11, No. 3, pp.214-227, 2004.
- 片桐恭弘,ロボットの社会的知能,情報処理, Vol.44, No.12, pp.1-6, 2003.
Patrick G.T. Healey, Nik Swoboda, Ichiro Umata, Yasuhiro Katagiri, Graphical representation in graphical dialogue, International Journal of Human-Computer Studies, Vol.54, No.4, pp.375-395, 2002.