教員紹介 En

寺沢 憲吾

准教授
TERASAWA, Kengo

学生へのメッセージ

まわりに合わせるだけではなく、自分から価値観を発信できる力を育てたいと思っています。

研究内容

画像処理とアルゴリズムの研究をしています。その中でも現在は主に、古文書のような難読文書画像に対する情報処理システムの開発を行っています。
開発した「文書画像検索システム」は、関連リンク(文書画像検索システム)で公開されています。
より詳しくは関連リンク(個人ウェブサイト)をご覧ください。

研究の魅力

自分で手を動かして何かを明らかにしていくのが好きです。とくに情報系の研究は、コンピュータさえあれば思いついたことをすぐに試してみることができるのが大きな魅力だと思います。「思いつく」→「試してみる」→「成功して大喜び、または失敗してがっかり」というサイクルを日々楽しんでいます。

実績

「文書画像検索システム」は上記URLで公開されているほか、民間企業とのライセンス契約により市販ソフトとしても商品化されています。さらに、このシステムを利用したウェブサービスも提供が開始されています。また、他大学の文学部の先生との連携プロジェクトにも参画しており、このシステムが実際の人文学の研究の場で役立てられています。

画像の研究の中で編み出した手法をアルゴリズムの研究として一般化した論文 “Approximate Nearest Neighbor Search for a Dataset of Normalized Vectors,” は、平成21年度電子情報通信学会論文賞を受賞しました。

主な著作・論文

  • Kengo Terasawa and Yuzuru Tanaka
    “Approximate Nearest Neighbor Search for a Dataset of Normalized Vectors”
    IEICE Transactions on Information and Systems, vol.E92-D, No.9, pp.1609-1619, Sep. 2009.
    * This paper won IEICE Best Paper Award on March 22, 2010.
  • Kengo Terasawa and Yuzuru Tanaka,
    “Locality Sensitive Pseudo-Code for Document Images,”
    International Conference on Documents Analysis and Recognition, ICDAR2007, vol.1, pp.73-77, Curitiba, Brazil, Sept.23-26, 2007.
  • 寺沢憲吾, 長崎健, 川嶋稔夫
    “固有空間法とDTWによる古文書ワードスポッティング”
    電子情報通信学会論文誌,vol.J89-D, no.8, pp.1829-1839, (Aug. 2006)
  • 寺沢憲吾, 長崎健, 川嶋稔夫
    “スケールに依存しない局所特徴量の誤差評価と画像検索への適用”
    電子情報通信学会論文誌,vol.J88-D-II, no.8, pp.1720-1728, (Aug. 2005)
    (英訳: Kengo Terasawa, Takeshi Nagasaki, and Toshio Kawashima, “Error Evaluation of Scale-Invariant Local Descriptor and Its Application to Image Indexing,” Electronics and Communications in Japan (Part III: Fundamental Electronic Science), vol. 90, no. 2, pp.31-39, Oct. 2006.)