このほど、公立はこだて未来大学は、中京大学(愛知県名古屋市)との学術交流協定を締結いたしました。この学術交流では、人文社会科学、芸術、情報科学等に関連する学際的な研究テーマについて、両大学の研究者による共同研究が行われる予定です。
調印式は、平成28年7月29日、公立はこだて未来大学虎ノ門ヒルズサテライトオフィスにおいて執り行われ、関係者の出席のもと、中京大学 安村仁志 学長、ならびに、本学 片桐恭弘 学長により協定書が取り交わされました。
調印終了後は「デジタルヒューマニティーズプロジェクト」に関する意見交換が行われ、近代公文書自動解読システム開発の共同研究がスタートするはこびになりました。
これまで、中京大学社会科学研究所(檜山幸夫所長)では30年以上にわたり、台湾総督府の公文書に関する研究を行っています。その研究で培った古文書解読のための知識と経験、および、公立はこだて未来大学・中京大学人工知能高等研究所(輿水大和所長)の研究者が有する知能情報処理技術・画像処理技術を活用することにより、古文書解読専門家の「知識」や「読み方」を埋め込んだ近代公文書自動解読システムの開発を目指してゆきます。
※デジタルヒューマニティーズとは、情報技術を人文社会科学分野へ活用し、双方の発展を目指す学際的研究領域のこと。