3月19日(火)北海道松前郡福島町の青函トンネル記念館シアタールームにて開催された「浜を豊かにする講演会」(福島地域マリンビジョン推進協議会主催)に、本学情報 アーキテクチャ学科の和田雅昭教授がゲスト講演者として参加、「電子箱メガネで見る前浜」というタイトルで講演を行いました。
本学では、福島吉岡漁業協同組合および福島町との間で、2011年10月に水産業の振興および相互発展に関する協定を締結、和田教授が中心となってマリンIT分野での共同研究等に取り組んでいます。同講演会への参加協力も、この連携の一環として実施されたものです。
和田教授は、「電子箱メガネで見る前浜」というタイトルで講演を行い、海中を観察する箱メガネのように海の中の様子を知るiPadを使った情報可視化システムについて紹介しました。GPSを使って漁師が航行した位置を計測し、iPad上で航行データを見るとともに、捕れた漁獲量と捕れた水深を合わせて表示することで、その水域の水産資源を知る重要なデータベースを構築できるというものです。
講演会は、北海道大学大学院水産科学研究院の山下成治准教授進行のもと、3部構成で行われました。第1部では、福島マリンビジョンの展開方向と情報コミュニケーションをテーマに、和田教授のほか、北海道大学水産科学研究院と同水産学部の学生が発表を行いました。第2部では同じく北大水産科学研究院と水産学部の学生が、福島町の漁業のあり方について考察した研究発表を行いました。
また第3部では、「福島地区マリンビジョンで守ること・生み出すこと」をテーマに、町民を交えた討論が行われました。福島地区の漁業をもっと活発にするにはどうしたらよいか、福島町のよさをアピールしたい、地域防災の危機意識を改めて感じた、などの意見が出され、双方から議論が活発に行われました。
本学では社会連携センターを中心に、
今後もこうした地域社会との連携を積極的に推進してまいります。
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