コミュニケーション

自己の確立のためには他者との対話能力が、ある時点から非常に重要なものとなります。このため、対話能力を身につけるための基礎的な訓練を充実させるとともに、その理論的な裏付けを行うことのできる専門家をカリキュラムの中で重要な柱の一つとして配置します。大学での学習すべてについて、コミュニケーションを重視します。ここではコンピュータ・リテラシーと同様に、語学というものが「仕切られた」単独の学習の対象ではなく、表現の一手段として位置付けられています。

コミュニケーションの目的は、様々なメディア(映像、画像、音声、印刷物など)を利用して、専門家でない様々な人々のために、自分たちの関わる情報や技術について、説明ができる有能で、自信を持ったコミュニケータを育てることです。例えば、インタラクティブな展示、ワークショップ、印刷メディアや電子メディアの企画、制作などがその活動内容として存在します。その中で、コミュニケーションにおける自分自身の力を認識し、評価し、伸ばすことが要求されます。学習内容としては、プレゼンテーション、展示デザイン、メディア利用技術や、人間の認知やコミュニケーションに関する理論、協調的な問題解決、プロジェクト運営などです。これらを具体化するために、様々な人々が出入りし、共同作業を行っていく地域社会に開かれた場として、大学のミュージアム・スペースが存在します。