このたび、本学マリンIT・ラボ所長の和田雅昭教授らがNPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンドによる ドコモ・モバイル・サイエンス賞「社会科学部門 優秀賞」を受賞しました。
この賞は、 日本国内における移動通信の発展と若手研究者の育成を目的とし、社会科学部門については、通信一般を対象業績とするもので、今回あらたに社会的課題の解決に寄与する業績も対象となりました。
受賞の対象となった研究活動とその業績は、
「モバイル・メディアを活用したICT漁業による持続可能な沿岸漁業の実現」
というものであり、漁業者がタブレット端末を持ち歩く新しい形の漁業(ICT漁業)を提案し、社会実装に成功した実績です。ICT漁業は海洋環境と水産資源をタブレット端末などで視覚化するなど「うみの見える化」を行ない、漁業者の主体的な判断による、漁業の最適化を実現するものです。主な具体的取り組みのひとつとして、留萌市におけるナマコの資源管理が挙げられます。