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博士(前期)課程1年の原田理央さんが人工知能学会研究会優秀賞を受賞

博士(前期)課程1年の原田理央さん(情報アーキテクチャ領域)と角薫教授の論文が、2022年度人工知能学会研究会優秀賞を受賞しました(2023年6月23日)。

本論文は、ペット型の人工物による感情を用いた動作による説得技術に関する論文であり、人工知能学会誌「人工知能」Vol.38No.5(2023年9月号)特集「2022年度研究会優秀賞受賞論文紹介」に論文の概要が掲載される予定です。

この賞は、人工知能学会研究会で発表された研究の中でも独創性、学術・技術上の寄与と波及効果などの観点から、特に優秀なものに対し表彰されるものです。

 

受賞論文タイトルと著者:
「ペット型の人工物による動作と感情による説得」、人工知能学会 ことば工学研究会、SIG-LSE-C303-3、人工知能学会(2023.3)
原田理央、角薫

受賞理由:
本研究は、人(ユーザ)を説得するためのエージェントとしてペット型のロボットを採用したものである。人の行動を喚起するためにペットの感情表現に着目し、ロボットのアニメーションとして提示するシステムを開発した。実験では犬型のエージェントがゴミを捨てるという行動を喚起できるかを検証し、一定の効果を得ている。人の行動喚起に関する研究は本学会でも多く提案されているが、本研究はペット型のエージェントとその感情表現に着目したという点で新規性がある。着眼点が独創的であるのみならず、今後の実体エージェントへの研究の発展が十分に見込まれる。