研究内容
- 非線形物理学: 反応拡散系方程式やその他の応用数学
- 統計力学 : 連想記憶モデルとそれから派生したモデル
- 物性物理学 : 量子ドット系とその他のナノスケールの物理
研究の魅力
- 非線形物理学においては、予期しないような現象がおこることがある。そのメカニズムを探求することが一つの魅力だと思う。
- 統計力学は幅広い領域を含むが、最近の連想記憶モデルの発展としては、情報科学への適応問題が盛んに行われている。一見、関連が無さそうでも、原理は同じことがあり面白い側面がある。
- 量子ドット系などのナノスケールの物理は基礎科学としても工学としても重要なテーマだと思う。これらの研究の将来展望としては、電子デバイスへの応用がある。
実績
- 非線形物理においては、主として反応拡散系を扱ってきた。特に、3変数系やグローバルフィードバックを持つ2変数系の解の性質を研究してきた。
- 統計力学においては、いくつかの連想記憶モデルの定常解とそのダイナミクスを研究してきた。
- 量子ドット系においては、近藤効果やアハラノフ-ボーム効果を1量子ドットや2量子ドット系において研究してきた。
主な著作・論文
最近の論文
- ‘Spin-Flip Effects on Current in a Quantum Dot with a Josephson junction System’, by Satoshi Kawaguchi, Journal of Physical Society of Japan, Vol.81, No.3, pp.034707,2012
- ‘Dynamics of order parameters in oscillator associative memory models with scattered natural frequency under external noise’, by Satoshi Kawaguchi, Journal of Physical Society of Japan, Vol.82, No.5, pp.054003, 2013
- ‘Propagating wave segment under global feedback’, Satoshi Kawaguchi, European Physical Journal B, Vol.87, No.5, pp.108, 2014