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2012-12-20

複雑系知能学科川越准教授の話題の新刊本

複雑系知能学科・川越敏司准教授が本年刊行した、2冊の話題の新刊本をご紹介します。

『はじめてのゲーム理論』 単著
講談社ブルーバックス(新書)、2012年8月、903円(税込)
【一般読者向け】
(内容紹介より)やさしいようで、実はけっこうややこしいゲーム理論。その上澄みだけを抜き出して、ビジネスに役立てよう!という本はたくさんありますが、それではゲーム理論の本当の面白さ、深さを味わうことにはなりません。人間が本来持っている理不尽さ、ずるさ、弱さ、そんな人間がつくる社会のさまざまな問題点をありのまま見つめて、モデル化していくことにゲーム理論の真骨頂があります。それらの問題を根絶しようと無理をするのではなく、問題と共存しながら、それらのリスクを抑えるためのルールをどうつくるかに知恵をしぼるのが、ゲーム理論という学問なのです。
ナッシュ均衡とパレート効率性のジレンマ、それを克服するためのメカニズム・デザイン、さらに理想のルール設計は不可能であることを示唆する不可能性定理。豊富な実例とともにこれらの言葉を理解し、本 当に社会や人間とかかわりあえるゲーム理論を身につけてほしい。そんな著者の真摯な思いがほとばしる一冊です。

『実験ミクロ経済学』 小川一仁氏、佐々木俊一郎氏と共著
東洋経済新報社、2012年9月、2,310円(税込)
【大学1年生からの教科書】
(内容紹介より)ミクロ経済学を学ぶために、教室での実験実習のやり方を全面的に取り入れた初めての教科書。各概念に対応した30以上の実験を網羅的に紹介する。家計行動や企業行動に関する実験も紹介しており、授業の最初から実験を取り入れられるよう、配慮している。ミクロ経済学を楽しく学びたい人、学生の関心をより引き出したいと考える熱意ある教員のための入門テキストです。