平成30年8月8日
株式会社湯の川プリンスホテル
公立大学法人公立はこだて未来大学
函館 湯の川温泉 湯の川プリンスホテル渚亭を経営する株式会社湯の川プリンスホテル(代表取締役社長:河内昌貴)と公立大学法人公立はこだて未来大学(理事長:片桐恭弘)は、ホテルサービスの品質向上・各種業務の改善に向けて人工知能導入を目指した共同研究を開始することになりました。
公立はこだて未来大学は、2000年開学の情報系大学であり、特に人工知能研究では、国内をリードする大学の一つとなっており、2017年4月には人工知能研究の推進と共同研究の促進のため、未来AI研究センターを開設しています。
函館 湯の川温泉 湯の川プリンスホテル渚亭は、日本有数の露天風呂付客室を有する施設で、個人旅行のお客様の利用が多いことから、予てより情報処理・伝達のIT化を進めてきた歴史があります。
2018年7月に一部施設のリニューアルを完了させ、今後一層の業務効率化と高品質なサービス提供の両立を図るべく、公立はこだて未来大学の人工知能技術を活かし、下記内容について共同研究を推進して行きます。
- お客様への接客対応の向上へ向けたスタッフの行動分析・配置の最適化
ホテルスタッフがいつどの場所にいるかによって、サービスの一層の向上が図れるのか、スタッフ行動分析に基づいてスタッフ配置を最適化していくことを目指します。 - 料理製作指示の自動化
食べたい料理が足りなくなってしまったり、逆に作りすぎてしまったりしても料理の廃棄となりもったいないことになります。適切なタイミングで、どの料理をどれくらい作るのか、食事会場のセンシングと過去データから人工知能で料理作成の指示を出すことを目指します。 - ホテル内各種業務システムのAI活用
予約状況に基づいた必要スタッフ数の予測など、人工知能技術を使って、ホテル内の様々な業務においてサービス向上につながる仕組みづくりに取り組みます。
共同研究では、公立はこだて未来大学の教員研究者が有する人工知能技術等からなる室内位置計測技術、画像認識技術、最適化技術、予測技術、システム構築技術を活用し、湯の川プリンスホテル渚亭の現場、過去データ、サービス提供手法に合わせた研究開発、実装手法の検討を進め、ホテル業務請負の品質向上および業務改善を目指して行きます。
写真は、湯の川プリンスホテル渚亭のビュッフェ会場