2022年2月28日から3月1日に開催された国際研究集会 12th Japan-Taiwan Joint Workshop for Young Scholars in Applied Mathematicsにおいて、博士（前期）課程（受賞時1年）の南彩菜さん（複雑系情報科学領域、指導教員：田中吉太郎准教授）が、下記の口頭発表を行い、Excellent Research Awardを受賞しました。

南さんは、動物の表皮などに見られるパターンの形成機構に興味をもち、この発生過程を記述する数理モデルを多細胞生物の細胞の形状と配列に着目して構築しました。理論解析と数値シミュレーションから、この数理モデルにおいて、パターンが発生する条件を導出しました。この結果は、多細胞生物のパターン発生機構を数学的に説明しており、さらに細胞の大きさが、実際の生命現象のパターンの発生過程を制御していることを示唆しています。

Excellent Research Awardは、全発表43件から優れた研究を行った若手研究者に贈られる賞です。

発表タイトル：Diffusion driven instability in a spatially discrete model on uniform lattices，
著者：○南彩菜、田中吉太郎