Activity

筋電義手
腕の筋肉から発する電気信号を使ってロボットを動かす

腕の筋肉から発生している弱い電気信号が私たちの手を動かしています。筋肉付近の皮膚の表面に電極を貼り、電気信号を取り出して回路で増幅し、マイコンを経由してモーターを動かすことで手と同じように動くロボットをつくろうとしています。これができると手を失った方でも腕の筋肉が残っていれば、手の指を思い通りに動かせる義手を持つことができます。細やかな指の動きや力の入り方などを制御することができるようになれば実用化が見えてくると思います。

学生のみなさんは、指を動かそうとすると筋肉から電気が発する生理学的仕組みから学び始め、電気を計測する回路の作り方、出力される信号から必要な情報を抜き出す情報処理の技術、マイコンのコントロールなど、これらが連動するところまでを総合的に学びます。これはかなり高度な学びです。また、ロボットの指先も3Dプリンターを使って自分たちで制作しています。

2019年夏オープンキャンパスにて

筋電義手の画像