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市民公開講座「セカイミカタのとらえ方」 (9/21, 10/5, 10/26)

講座概要

あなたは、日常生活において、どのくらい自分自身に目を向けることがあるでしょうか。自分自身のモノの見方、得意なことや苦手なこと、また、いろいろな出来事に対する考え方など、一人ひとり、大きく異なると考えられます。2024年度の公開講座では、私たちのモノの見方、感じ方の違いに注目します。

私たちが、自分自身のモノの見方や感じ方を意識し、確認するには、他者の視点が有効です。たとえば、ある部屋に入ったとき、あなたが感じる印象と、他者が感じる印象が、まったく同じではありません。同様に、ある音楽を聴いたとき、あなたの印象と、他者の印象とでは、まったく異なることがあります。

今年度の公開講座のテーマは、「セカイのミカタのとらえ方」です。私たちが、世界を認識する観点を考えるために、三つの講演を用意しました。第一に、人間と動物との世界を認識する方法の違いです。第二に、IT技術を用いて、人間が世界を認識する手段を広げる可能性の追求です。第三に、人間の視覚と聴覚を組み合わせることで広がる可能性の検討です。いずれの講演も、私たちが世界をどのように捉えているか、考えを深めるきっかけになるものです。自分自身に対する理解を深めることで、世界に対する、より豊かな観点が得られることが期待されます。

Design as Ars Vivendi

日時:2024年9月21日(土) 10:30~12:00

場所:函館コミュニティプラザ Gスクエア 多目的ホール(函館市本町24-1 シエスタ4階)

内容:私はデザインを「生きるための技法」と位置づけ、様々なプロジェクトに取り組んできました。本講演では自身の主要なプロジェクトである、文字を読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉、当事者兼つくり手による小さな生態系〈FabBiotope〉、多様な当事者兼つくり手の生きるための技法をワークショップ、公開インタビュー、上映会などを通じて社会にひらく展覧会「“現実”の自給自足展」などを紹介します。

講師:島影 圭佑 情報アーキテクチャ学科 准教授

生物ナビゲーション入門 ─ 動物たちの“見る”世界 ─

日時:2024年10月5日(土) 10:30~12:00

場所:函館コミュニティプラザ Gスクエア 多目的ホール(函館市本町24-1 シエスタ4階)

内容:我々ヒトは、主に視覚からの情報を頼りに周囲空間を認識し、目的地へたどり着くことが出来ます。一方で生物の中には、生息環境に応じた合理的な進化を遂げた結果、ユニークな感覚知覚能力を頼りに厳しい野生環境を生き抜く者たちがいます。本講座では、彼らのユニークなナビゲーション行動を紹介すると共に、“音で世界を見る”コウモリの超音波ナビゲーションについても紹介します。

講師: 山田 恭史 複雑系知能学科 准教授

ヒアラブルデバイスが拓く未来

日時:2024年10月26日(土) 10:30~11:30

場所:公立はこだて未来大学 494教室

内容:近年、イヤホン型デバイス(ヒアラブルデバイス)が急速に普及し、常時装着する環境が整いつつあります。このような環境では、ヒアラブルデバイスによって人本来の聴力を拡張し、生活の質を向上できる可能性があります。一方で、常時装着により身体に思わぬ悪影響を及ぼす可能性もあります。本講演では、ヒアラブルデバイスの活用方法と常時装着環境における脅威・対策について、これまでの研究事例をご紹介します。

講師: 渡邉 拓貴 情報アーキテクチャ学科 准教授

お申込み

各回とも定員20名、参加費無料、要事前申し込みで先着順となります。

以下のフォームよりお申込みください。

2024年度公開講座申込フォーム

お問合せ:公立はこだて未来大学 社会連携センター
メール:col (at) fun.ac.jp  ※ (at) を@に変更してください
電話:0138-34-6549 (平日9:00~17:00)

リーフレット