「TEZUKA2023」プロジェクトがAI活用による制作に取り組んできた「ブラック・ジャック」の新作が遂に完成し、11月22日(水)発売の「週刊少年チャンピオン52号」(秋田書店)に掲載されました。
AIとヒトのコラボレーションでマンガの神様・手塚治虫に挑み、新作「ぱいどん」を生み出した「TEZUKA2020」から3年。クリエイティブの分野ではインタラクティブ性の高い共創型AIサポートシステムの存在が、ヒトならではの能力である創造性の発揮につながることに着目し、今回のプロジェクトではクリエイター自身がAIを操作しながら制作されました。
このプロジェクトで本学の村井源教授は、AIを活用して手塚治虫氏の各短編作品やブラック・ジャック作品を構造化して分析し、「手塚治虫らしさ」を法則性から導き出すという、シナリオ制作において重要な分析の主要メンバーとして携わりました。
(週刊少年チャンピオン52号巻頭ページより)
新作概要
- タイトル : TEZUKA2023 ブラック・ジャック 機械の心臓-Heartbeat MarkⅡ
- 原作 : 手塚治虫
- 作 : TEZUKA2023プロジェクト
- ページ数 : 32ページ
- 掲載 : 週刊少年チャンピオン52号
※表紙&巻頭カラー
AIが利用・学習した手塚治虫作品
- 「ブラック・ジャック」200話分のデータ
- 他の短編作品約1500話分のデータ
- 手塚キャラクター2万枚の顔画像データ
- 「ブラック・ジャック」4千ページ分のコマデータ
「TEZUKA2023」プロジェクトは、手塚プロのクリエイターとAIのインタラクティブなやりとりにより、「ブラック・ジャック」の新作を制作するというものです。このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務で開発している技術を活用しています。